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通話無料が可能なIP電話アプリ7選!選び方や利用上の注意点も解説

2024年6月2日
通話無料が可能なIP電話アプリ7選!選び方や利用上の注意点も解説

IP電話アプリとは、インターネット回線を利用した通話アプリケーションソフトウェアのことです。

スマートフォン・タブレット・パソコンなどで利用できる手軽さや料金の安さから、ビジネスシーンで利用する人もいます。

この記事では、無料通話も可能なIP電話アプリを選ぶときのポイントやおすすめアプリ、利用するうえでの注意点を紹介します。

導入する目的やアプリごとの機能なども踏まえて、検討する際の参考にしてください。

IP電話アプリの特徴

IP電話アプリの特徴

IP電話アプリは、インターネット回線を利用して電話する方法のひとつです。
スマートフォンなどから利用できるため、外出先でも手軽に電話をかけられます。

まずは、IP電話の仕組みや種類を把握しておきましょう。

仕組み

IP電話アプリは音声をインターネット回線で送れるデータに変換したあと、相手側でもう一度音声に戻すことで通話を可能にします。

専用アプリのダウンロードで、簡単に新しい電話番号を取得できます。

種類

アプリで利用できるIP電話には、種類が3つあります。

種類特徴
050電話番号型「050」から始まる11桁の電話番号で、地域の情報をもたない
0ABJ電話番号型市外局番・市内局番を含む10桁の電話番号で、現在使用している電話番号も引き継ぐことが可能
電話番号不要型アプリのダウンロードのみで通話ができる

0ABJ電話番号型は総務省の定める「接続品質・総合品質・安定品質・ネットワーク品質」の4つの通話品質基準を満たすことで利用できます。

また、電話番号不要型は音声をデータに変換して送受信する技術を使っており、サーバーが中心となって動作しています。

それぞれ特徴が異なるため、アプリをダウンロードするときには選ぶポイントを踏まえて検討することが大切です。

クラウドPBXとの違い

IP電話とクラウドPBXは似たサービスといわれることがありますが、それぞれ根本が異なります。

インターネット回線を利用して音声を送受信するIP電話アプリは、通話するための手段のひとつです。

一方、PBXは同じ回線を利用して内線や外線をつなげる電話回線サービスで、仕事の効率化を図るビジネスツールです。

クラウドPBXはこの通話手段とビジネスツールを組み合わせた新しい通話方法で、スマートフォンの内線化やリモートコールバック、拠点間の内線化などが実現できます。

PBXとクラウドPBXについては、以下の記事も参考にしてください。

PBXとは? | 仕組みや特徴、選び方、ビジネスフォンとの違いをわかりやすく解説

クラウドPBXとはどんな仕組み?メリットは?おすすめサービス5選を比較!

無料で使えるIP電話アプリを選ぶときのポイント

無料で使えるIP電話アプリを選ぶときのポイント

無料通話もできるIP電話アプリを選ぶときには、導入する目的や機能、そのほかにかかる料金を踏まえて検討する必要があります。

それぞれ詳しく解説するので、アプリを選ぶ際の参考にしてください。

導入する目的で選ぶ

IP電話アプリは、導入する目的を明確にしてから選ぶことが大切です。

ビジネスで導入する場合、まずは具体的なニーズを書き出してください

たとえば「コストを削減したい」「遠方の支店と円滑なコミュニケーションを取りたい」「安定した通話品質がほしい」などがあるでしょう。

目的が明確になることでアプリを選ぶ際の優先順位がわかり、選びやすくなります。

機能で選ぶ

IP電話アプリは基本的な機能を踏まえ、さらに何が追加できるかで検討しましょう。

基本的な機能には、以下のような内容があります。

  • 発信/着信:電話をかける/受ける
  • 留守番電話:応答できないときにメッセージを自動で流す
  • 転送:通話を別の電話先へ移動する
  • パーク保留:保留中の通話をすべての電話機で共有して転送する
  • 通話録音:通話内容を録音する
  • 電話帳:電話番号や連絡先情報を整理・保存する
  • 自動音声案内:設定したメッセージを自動で流す
  • ワンタッチコール:頻繁に使う電話番号にボタン1つでかける
  • メッセージのやり取り:テキストやファイルを送り合う

また、クラウドPBXの場合は、複数の拠点を統合化したり、通話内容の詳細なレポートを確認したりできる機能もあります。

コールセンターでよく使用されている、音声ガイダンスを使用して着信者に選択肢を提供し、適切な担当者やサービスに誘導するIVR(音声自動応答システム)も利用可能です。

IP電話アプリを選ぶときは、無料でどこまでの機能が使えるのかを確認してから決めると失敗を防げます。

そのほかにかかる料金で選ぶ

無料で通話できるIP電話アプリでもそのほかに発生する料金があるため、あらかじめ把握しておくことが重要です。

一般的に、IP通話アプリの料金は、毎月の基本料金と通話料の組み合わせで計算します。

基本料金には利用料に応じた従量制と一定の月額制があり、通話料金はアプリごとに異なります。

IP電話アプリはそれぞれ独自の特徴やサービスがあるため、必要な機能の価格を確認しておくことが大切です。
追加料金なども把握したうえで、検討してください。

通話無料もあり|おすすめのIP電話アプリ7選

通話無料もあり|おすすめのIP電話アプリ7選

通話無料もできる、おすすめのIP電話アプリを7つ紹介します。

機能や料金などを参考に、自社に適したアプリを検討してください。

1.03plus

アプリ名03plus
販売会社株式会社グラントン
料金
(税込)
・0円スタートプラン:申し込み~25日まで初期費用・基本料・通話料などが無料
・基本料金プラン(月額):初期費用5,500円+基本料金1,078円+通話料22円/30秒
※通話料:アプリからの発信の場合
・10分かけ放題プラン:1,100円/月で10分まで通話無料
・社内間は内線も外線すべて無料
機能・市外局番あり
・複数名で電話番号を共有
・そのほかにオプションでクラウドFAXや時間外の自動応答
公式Webサイトhttps://03plus.net/

03plusは社内間であれば内線も外線もすべて無料で、拠点間の通話コストの削減が可能なIP電話アプリです。

0円スタートプランもあるため、使い勝手を確認してからどのプランで継続するかを検討できます。

市外局番を含んだ電話番号を取得でき、ビジネスにおける社会的信用度も得られるでしょう。

2.FleaLine(フリーライン)

アプリ名FleaLine(フリーライン)
販売会社株式会社コヴィア
料金
(税込)
・050番号利用料金 (1番号ごと):初期設定費用無料、月額基本料金440円
・内線料金:初期設定費用は無料、月額基本料金1,100円/ID
・内線通話とFleaLine利用者間は通話料無料
・そのほかへの通話は8円~/3分(税抜)
・FleaLine加入者かつ楽天コミュニケーションズIP電話サービス加入者との050番号通話料無料
機能・代表番号
・ダイヤルイン
・通話転送、保留、不在転送
・ボイスメール
・自動音声応答
・管理者機能
・オプションでリアルタイムWeb明細やスライド着信
公式Webサイトhttps://www.covia.jp/net/index.html

FleaLine(フリーライン)は企業向けのIP電話アプリで、クラウドPBXを利用します。

月額利用料金は「440円(税込)×外線数+1,100円(税込)×内線数」で、加えて8円~/3分(税抜)の通話料金がかかります。

内線・同じアプリの利用者・同サービス加入者かつ楽天コミュニケーションズIP電話サービス加入者との050番号通話は、無料です。

なお、個人向けのIP電話アプリはFleaLine Lightです。

3.Basix(ベーシックス)

アプリ名Basix(ベーシックス)
販売会社ブラステル株式会社
料金
(税込)
・社内間の通話料無料
・初期費用:PBX設定費3,300円~、LNP代3,300円
・月額料金:1,650円/1ユーザー
・通話料金:全国一律8円~/3分(税抜)
機能・ラインキー着信
・パーク保留
・通話転送や不在転送
・外線と内線
・コールウェイティング
・短縮機能
・リンググループ
・コールピックアップ
・ナイトモード
・スターコード アスタリスク
・内線と外線の鳴り分け
・転送時表示番号選択
・非通知着信拒否 と着信拒否
・通話履歴
・電話帳
公式Webサイトhttps://pro.form-mailer.jp/lp/14500e0a165994

Basix(ベーシックス)はビジネス向けのクラウドPBXで、4,000社以上の企業に導入されています。

外出先従業員・本社・支社すべてが内線扱いで通話料無料になるIP電話アプリです。
固定電話番号のほか、050番号もナンバーポータビリティが利用できます

個人のスマートフォンでビジネス用の「050番号」を通知して、仕事用と個人用で番号・通話料を使い分けることも可能です。

個人向けサービスを利用したい場合は、特にアジアへの通話料が安価なMy 050がおすすめです。

4.MiiTel(ミーテル)

アプリ名MiiTel(ミーテル)
販売会社株式会社RevComm
料金
(税込)
・初期費用:無料
・月額料金:7,235円/ID
・通話料金:IP電話間は無料
機能・IP電話
・自動録音
・文字起こし
・通話のスコアリング
・IVR /待ち呼
・キューイング
・SFA/CRM連携など
公式Webサイトhttps://miitel.com/jp/

MiiTel(ミーテル)はトーク解析AIが電話対応を採点する、営業やコールセンターにおすすめのIP電話アプリです。

解析結果を参考に改善することで、アポ率や成約率の上昇が期待できます。
外部連携機能やセキュリティ対策も含まれており、安心して利用できるでしょう。

また、導入後にはオンボーディングや活用支援セミナーなど、サポート体制も充実しています。

5.LaLa Call(ララコール)

アプリ名LaLa Call(ララコール)
販売会社株式会社オプテージ
料金
(税込)
・月額基本料:110円、eo光・mineo契約者は実質無料
・通話料金:国内スマートフォン8.8円/30秒、固定電話8.8円/3分(税抜)
・LaLa Call・ビジネスLaLa Call・eo光電話・オフィスeo光電話・光電話オフィスは通話料無料
機能・電話番号使い分け
・留守番電話機能
・プッシュ着信通知機能
・メールへの音声添付機能
・メッセージや画像の送付
公式Webサイトhttps://lalacall.jp/

LaLa Call(ララコール)はeo光電話やmineoなどを契約している場合に、お得に使えるIP電話アプリです。

標準で20件・各90秒の留守番電話機能がついているほか、通話ごとのお得額・累計額・通話履歴・明細なども簡単に確認できます。

6.G-Call050

アプリ名G-Call050
販売会社株式会社ジーエーピー
料金
(税込)
・月額基本料:308円
・ID・パスワード発行月の基本料無料
・通話料金:他社050番号へは8.8円/3分、そのほかの国内スマートフォンへは17.6円/分 ・G-Call050電話番号同士は通話料無料
機能・留守番電話機能
・着信を逃したときのメール通知
・iPhone版でBluetooth対応
・音声ガイダンス操作
・着信音変更
・電話帳登録済み番号の一部置き換え発信
・スマートフォン着信時の050通話保留
・G-Call管理ソフト
公式Webサイトhttps://www.g-call.com/050/?opflg=3

G-Call050は世界中からの電話を受信できるIP電話アプリで、ビジネスのチャンスを逃しません。

G-Call050電話番号同士は通話料が無料であり、アメリカへは5円/分(税込)で電話ができます。

端末はiPhoneやAndroidのほか、iPad・iPod touchにも対応可能です。
音声SIM契約不要で、データ専用SIMでも通話できます。

7.SUBLINE(サブライン)

アプリ名SUBLINE(サブライン)
販売会社株式会社 インターパーク
料金
(税込)
・月額番号利用料:550円
・番号取得料:330円
・月額基本料:無料
・通話料2.2円/分~
※1契約で1番号取得の場合(パーソナルプラン)
機能・複数人へ同時転送
・リアルタイムで履歴から折り返し発信
・留守番電話機能
・通話録音
・録音データをほかのアプリに共有
・国際電話
・Webで一元管理
・クラウド電話帳
公式Webサイトhttps://www.subline.jp/service/

SUBLINE(サブライン)は一般電話回線(PSTN)を使用した、高い通話品質をもつIP電話アプリです。
個人のスマートフォンにアプリをインストールしてすぐに、法人用としても利用できます。

契約年数の縛りや制限もないため、気軽に利用が始められるでしょう。

1番号を取得するパーソナルプランのほか、最大5~100番号まで取得できるビズプランもあります。

ビズプランになると、月額2,640円(税込)でオプションのIVR(自動音声応答システム)が利用できます。

無料で使えるIP電話アプリを利用するメリット

無料で使えるIP電話アプリを利用するメリット

無料で使えるIP電話アプリは、利用することでさまざまなメリットが得られます。

メリットをそれぞれ解説します。

コストを抑えられる

IP電話アプリは固定電話に比べ、コストを抑えられます。
導入時に工事や端末代が別途かかることも少なく、同じアプリ内なら通話料が無料になるケースも多いでしょう。

通話料金がかかる場合も、全国一律の料金で固定電話より安く抑えられます。

また、インターネット回線を利用するIP電話アプリは、アナログ回線より維持やメンテナンスにかかる費用も抑えやすくなります。

電話番号を使い分けできる

IP電話アプリを導入すると、2つの電話番号を使い分けられるようになります。
プライベートとビジネス、部署や問い合わせ窓口で分けることもできるでしょう。

従業員ごとに通信コストを把握する手間がなくなり、経費の算出も容易になります。

さまざまな機器から利用できる

IP電話アプリは無料でも、さまざまな機器から通話ができます。

スマートフォンのほか、タブレットやパソコンなどにも対応しているアプリの場合、リモートワークや外出営業などの多い企業で重宝されるでしょう。

また、アプリによっては管理画面で通話記録や利用状況の確認を一括でおこなえるため、担当者は管理しやすくなります。

画像・動画・テキストも送れる

IP電話アプリは固定電話と違い、無料で画像・動画・テキストを送ることが可能です。

音声のみでは伝わりづらい内容や資料などもすぐに共有でき、よりスムーズな連絡が取れるでしょう。

無料で使えるIP電話アプリを利用するうえでの注意点

無料で使えるIP電話アプリを利用するうえでの注意点

IP電話アプリはコストを抑えられてビジネスに便利な機能もありますが、利用するうえで注意すべきポイントがあります。

無料を理由にして容易にダウンロードせず、3つの注意点を踏まえて検討しましょう。

快適なインターネット環境が必要

IP電話アプリはインターネット回線を利用するため、快適な環境が必要です。

回線が切断したり、混雑したりすると、通話品質に影響して通話が聞き取りづらくなりスムーズなやり取りができなくなります。

通信速度や機器の電波状況などを整えられるよう、対応しておきましょう。

なお、インターネット回線が安定しやすいのは、光回線です。
光回線を利用したひかり電話については、以下の記事で詳しく解説しています。

IP電話とひかり電話の違いとは?仕組みやメリット・デメリット、おすすめの企業を解説

発信できない番号がある

IP電話アプリには有料・無料にかかわらず、基本的に「1」から始まる3桁の番号へ発信できません

また、フリーダイヤルにもかけられないアプリが多いため、利用する可能性がある場合は発信可能か確認しておきましょう。

発信できないおもな番号は、以下のとおりです。

  • 110 警察への緊急通報
  • 118 海上事件・事故の緊急通報
  • 119 消防や救急への緊急通報
  • 177 天気予報
  • 115 電報申し込み
  • 「#」で始まる番号

IP電話とフリーダイヤルの関係性については、以下の記事でも解説しています。

フリーダイヤルはIP電話からかけられる?つながらない理由やかける方法、注意点を解説

停電対策が必要

IP電話アプリを利用するにはインターネット接続が必要であるため、特にビジネスにおいては停電対策が必要です。

対策にはたとえば、緊急時用としてアナログ回線を確保しておく方法や無停電電源装置(UPS)を設置する方法があります。

無停電電源装置(UPS)とは、停電時に電源を供給する機器に一定時間電力を供給し続ける装置です。
予期せぬ事態に備えておくことで、事業運営への影響を最小限に抑えられるでしょう。

無料で利用可能なIP電話アプリは特徴や条件を踏まえて選ぼう

無料で利用可能なIP電話アプリは特徴や条件を踏まえて選ぼう

今回は、通話料無料もあるおすすめのIP電話アプリを7つ紹介しました。

豊富にあるIP電話アプリから選ぶときは、導入する目的や無料・オプション機能、そのほかにかかる料金で検討してください。

なかには、ビジネスに特化したアプリもあるため、自社に必要な機能を備えたものを選択するとよいでしょう。

IP電話アプリ導入を成功させるためには、快適なインターネット環境が必要です。
現在のインターネット環境に不安がある場合は、そこから対応を始めてください。

また、予期せぬ事態に備え、停電や緊急通報時の連絡手段についての対策を考えておくことも大切です。

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