来店アプリの活用方法は?選び方や注意点、成功事例も紹介

来店アプリを活用すると、ポイント付与やクーポン配布による来店促進のほか、イベント告知やアンケート機能を通じた顧客とのコミュニケーション強化も可能になります。
効果を最大限に引き出すためには、自社のニーズに合った来店アプリを選び、適切に運用することが重要です。
この記事では、来店アプリの活用方法から選び方のポイント、導入時の注意点、成功事例まで詳しく解説します。
来店アプリの活用方法

来店アプリのおもな活用方法の例は、以下のとおりです。
- ポイント付与による来店促進
- クーポン配布による購買意欲向上
- イベント告知による集客効果アップ
- アンケート機能による顧客ニーズの把握
- プッシュ通知による効果的な情報配信
目的に合わせた機能をうまく活用すると、効果的なマーケティング施策を図れます。
活用方法をそれぞれ解説します。
ポイント付与による来店促進
来店アプリには、店舗に来店すると、特典としてポイントが付与される機能があります。
これにより、実店舗の集客力向上や顧客の来店頻度アップ、リピーター育成、顧客満足度の向上などの効果が得られるでしょう。
特に、以下のような活用方法があります。
- 通常来店時の基本ポイント
- キャンペーン期間中の特別ポイント
- 複数店舗訪問によるボーナスポイント
- 特定時間帯の優遇ポイント
ポイント付与と合わせて、お礼メッセージの配信や次回使えるクーポンの発行なども組み合わせると、より効果的な来店促進を図れます。
なお、システムの不正利用を防ぐため、1日1回、1カ月に10回程度などの上限設定をおこなうといった工夫も必要です。
クーポン配布による購買意欲向上
クーポンをきっかけに新規来店や再来店する顧客は多く、来店アプリでのクーポン配布は、新規顧客獲得やリピート促進に大きな効果をもたらします。
特に効果的なクーポンの種類は、以下のとおりです。
- 割引クーポン
- ポイント還元型クーポン
- 特典追加クーポン
クーポンの配布タイミングも重要で、新商品・新メニュー導入時や季節イベントに合わせた販促などのケースでは、高い効果が期待できるでしょう。
イベント告知による集客効果アップ
なかには「イベント告知機能」がある来店アプリもあり、リアルタイムな情報更新やターゲットを絞った配信、画像・動画コンテンツなどによって、効率的な集客が実現できます。
たとえば、以下のような対応ができるでしょう。
リアルタイムな情報更新 | ・開始日時の細かな設定 ・イベント期間やセール期間の柔軟な調整 ・急な変更への即時対応 |
ターゲットを絞った配信 | ・会員ランク別の告知 ・年齢や性別などの属性でセグメント配信 ・来店頻度に応じた情報提供 |
画像コンテンツ | ・商品写真 ・イベントポスター ・店舗の雰囲気 |
動画コンテンツ | ・イベント告知動画 ・商品紹介映像 ・スタッフからのメッセージ |
イベント告知は、一度に限らず、リマインド配信するのも効果的です。
これにより、既存顧客の再来店促進や新規顧客の獲得につなげられます。
アンケート機能による顧客ニーズの把握
来店アプリにはアンケート機能も搭載しており、うまく活用すると、顧客ニーズの具体的な理解につなげられ、サービスや商品の改善に活かせます。
アンケート機能で把握できるおもな顧客ニーズ情報は、以下のとおりです。
- 価格設定の妥当性
- 商品やサービスの機能性への評価
- ブランドイメージの浸透度
- 見た目や使い勝手の評価
- サポートやアフターケアへの期待度
アンケートを実施する際は、時間帯を考慮した配信設計で的確なタイミングの配信を図り、回答しやすい質問数と選択肢を設定することが大切です。
回答するとポイントやクーポンなどのインセンティブが得られるようにするといった工夫を施すと、回答率が上がりやすくなります。
得られたデータは、必ず商品開発やサービス改善、接客・応対品質の向上、営業時間や在庫管理の最適化、効果的なプロモーション展開などに反映しましょう。
プッシュ通知による効果的な情報配信
来店アプリの機能の一つであるプッシュ通知は、顧客とのエンゲージメントを高め、来店を促進するための強力なツールです。
その効果を最大化するためには、適切な内容とタイミングで配信することが重要です。
プッシュ通知で配信する情報は、顧客にとって有益で、行動を促すものである必要があります。
たとえば、新商品情報やお得なクーポン、イベント情報などがあげられます。
また、顧客の属性や行動履歴に基づいてパーソナライズされた情報を配信すると、より高い効果が期待できます。
配信のタイミングも重要です。
ランチタイムには飲食店クーポン、週末にはイベント情報など、顧客の行動パターンに合わせた配信を心がけましょう。
プッシュ通知の頻度が多すぎると、顧客に嫌がられる可能性があるため、配信頻度は顧客の反応を見ながら調整していくことが大切です。
来店アプリを選ぶ際のポイント

来店アプリを導入する際は、自社のニーズと将来の展望に合致するツールを選ぶことが重要です。
以下のポイントを考慮して検討しましょう。
- 必要な機能が備わっているか
- 顧客が使いやすいか
- 導入費用や運用費用は適切か
- 顧客データの保護は万全か
- 将来的な機能追加や連携に対応できるか
- 導入後のサポートは充実しているか
それぞれ解説します。
必要な機能が備わっているか
来店アプリを選ぶ際には、自社の目的に合った機能が搭載されているかを確認することが重要です。
たとえば、ポイントカード機能を重視するのであれば、ポイント付与や履歴確認などがスムーズにおこなえる来店アプリを選びましょう。
クーポン配信をメインに考えている場合には、クーポンの種類や配信ターゲットを細かく設定できる来店アプリが適しています。
そのほか、プッシュ通知や会員証、来店スタンプなどの機能も、目的に合わせて検討が必要です。
事前に自社のニーズを明確にしておくと、スムーズなアプリ選定が可能になります。
顧客が使いやすいか
利用率を高めるためには、顧客が使いやすい来店アプリであることが重要です。
以下のポイントを確認しましょう。
- 操作がシンプルで直感的に理解できるか
- デザインが魅力的か
- 動作が軽快で、ストレスなく操作できるか
複雑な操作やわかりにくい画面遷移は、顧客を混乱させ、アプリ離れにつながる可能性があります。
動作が重かったり、反応が遅かったりする来店アプリも、顧客の不満につながるでしょう。
誰でも使いやすく動作がスムーズな来店アプリを前提として、洗練されたデザインに設定できると、顧客に好印象を与え、利用意欲を高められます。
導入費用や運用費用は適切か
来店アプリを導入する際には、初期費用だけでなく運用コストについても検討する必要があります。
費用対効果を意識し、自社の予算に見合ったサービスを選ぶことが大切です。
来店アプリにかかるおもな初期費用と運用費用は、以下のとおりです。
初期費用 | アプリ開発費、デザイン費用、初期設定費用など |
運用費用 | サーバー利用料、システム保守費用、アプリアップデート費用など |
初期費用は、アプリの機能やデザインの複雑さによって大きく変動します。
シンプルな機能の来店アプリであれば費用を抑えられますが、多機能でデザイン性の高い来店アプリを希望する場合は高額になる可能性があります。
一方、運用費用は月額または年額で発生するため、長期的な運用を見据えた予算計画が必要です。
費用対効果を最大化するためには、導入前に綿密な計画を立て、慎重に検討することが重要です。
顧客データの保護は万全か
来店アプリを導入するうえで、顧客データの保護は必要不可欠です。
アプリに登録される顧客情報には、氏名や住所、電話番号、メールアドレス、購買履歴など、個人を特定できる情報が含まれるため、適切に管理しなければなりません。
情報漏えいや不正アクセスなどのリスクを最小限に抑えるために、セキュリティ対策が万全な来店アプリを選ぶ必要があります。
具体的には、以下の点を確認しましょう。
- 個人情報保護方針が明確に定められているか
- SSL暗号化通信が導入されているか
- アクセス制御が適切に設定されているか
- 定期的なセキュリティ診断を実施しているか
- セキュリティに関する認証を取得しているか
これらの対策がしっかり施されている来店アプリを選ぶと、顧客の信頼を損なうことなく、安心して利用できます。
将来的な機能追加や連携に対応できるか
来店アプリを選ぶ際には、将来的な機能追加や連携に対応できるかも重要な選定基準となります。
ビジネス環境は常に変化するため、来店アプリも柔軟に対応できるものでなければなりません。
たとえば、現在は検討していなくとも、今後Googleビジネスプロフィールとの連携や商品情報の連携、予約・ネットショップリンクの設置、複数店舗の管理などを希望するときが出てくる可能性があります。
将来を見据え、機能が拡張できる来店アプリを選ぶと、変化するビジネス環境にもスムーズに対応できます。
長期的な視点で選択することが重要です。
導入後のサポートは充実しているか
来店アプリは導入後も円滑に運用していくために、充実したサポート体制が不可欠です。
サポートの有無によって、運用上の問題発生時の対応スピードや、機能改善への柔軟な対応に大きな差が生じます。
たとえば、自店舗の視点に立った来店アプリの作成を考えてくれるか、提供元から定期的なフォローの連絡はあるかなどを確認しましょう。
手厚いサポート体制であるほど、スムーズかつ効果的な来店アプリの運用につなげられます。
来店アプリ導入の注意点

来店アプリを導入しても、すべての顧客層に受け入れられるとは限りません。
特に、スマートフォンに不慣れな高齢者などはアプリの利用に抵抗がある可能性があり、このような顧客層への配慮も必要です。
また、来店アプリは来店促進には効果的なものの、売上増加に直結するとは限らないでしょう。
来店ポイントを貯めるだけで、商品購入につながらないケースも想定されます。
効果的な売上増加施策のためには、来店アプリとほかの施策を組み合わせることも重要です。
来店アプリの成功事例

株式会社プラストではモバイルマーケティングを提供しており、さまざまな業種で来店アプリの導入をサポートしています。
プラストの来店アプリを活用して、成功している事例を紹介します。
ペットサロン|来店予測リストで空き時間対策
ペットサロンでは、急なキャンセルや来店予約の偏りによって空き時間が発生することがあります。
来店アプリは、来店が予測される顧客リストを自動的に作成するため、このリストを活用して来店の可能性が高い顧客に絞って連絡を取ることが可能です。
「○日の○時頃が空いています」といったメッセージをプッシュ通知などで配信することで、迅速に空き時間を埋められます。
特に、近隣に居住する顧客が多い場合には、当日に配信してもすぐに予約が入る可能性が高いため、効率的な空き時間対策となります。
飲食店|タイムリーなメッセージ配信
来店アプリでは、イベント告知だけでなく、天候や曜日といった日常的な事柄もメッセージ配信のネタとして活用できます。
たとえば、雨の日限定クーポンを配布したり、混雑状況のリアルタイム配信をしたりなどです。
プラストのモバイルマーケティングを利用している飲食店では、顧客のニーズや状況に合わせたタイムリーな情報配信によって、来店頻度を促進できているようです。
自社に適した来店アプリで集客アップを目指そう

来店アプリの導入を検討する際には、自社のビジネスモデルや顧客層、達成したい目標に最適なアプリを選ぶことが重要です。
適切な来店アプリを導入して戦略的に活用できると、集客効果の向上や顧客ロイヤリティの向上、売上アップにつなげられます。
来店アプリをお探しの方は、ぜひプラストのモバイルマーケティングをご検討ください。
経験豊富なスタッフが、お客様の目線でお手伝いいたします。
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