PCの無料セキュリティソフトおすすめ5選!選び方のポイントや有料版との違いも解説

パソコンでインターネットを利用する際に、セキュリティソフトがあると安心です。
パソコン用のセキュリティソフトには無料版と有料版がありますが、無料のソフトで十分なセキュリティ対策が行えるのでしょうか。
この記事では、パソコンのセキュリティソフトの必要性や無料版と有料版との違い、おすすめの無料セキュリティソフトをご紹介します。
結論として、無料で利用できるセキュリティソフトであっても、パソコンの速度を落とさずに有害なウイルスや脅威の検出・削除を実行できるものや、有料版と同等にサポートを受けられるものもありますが、より高度なセキュリティ対策を講じるなら有料版がおすすめです。
無料のセキュリティソフトを選ぶ際のポイントもご紹介しますので、この記事を参考に、自身や自社のニーズに合ったセキュリティソフトを選定しましょう。
セキュリティソフトは必要なのか

パソコンのウイルス感染によるリスクについて、漠然とイメージしていても、具体的には分からず、セキュリティソフトを導入していない人も多いのではないでしょうか。
パソコンがインターネットを介して外部に接続すると晒されるウイルスや脅威は無数に存在し、常に進化・変化し続けているため、それらからパソコンやパソコンのユーザーを守るためには、セキュリティソフトが必要不可欠です。
サイバー攻撃は企業や組織だけでなく個人に対しても増加しており、インターネットを利用した詐欺も増えている近年ではセキュリティソフトの需要がどんどん高まっています。
ウイルスの種類
パソコンにセキュリティソフトをインストールしていなければ、どうなる恐れがあるのでしょうか。
代表的なウイルス、マルウェア(コンピューターやその利用者に被害をもたらすことを目的とした、悪意のあるソフトウェア)の種類をご紹介します。
コンピューターウイルス | メールの添付ファイルなど、ファイルのデータに付属しているウイルスで、開封するとウイルスに感染する。 |
ワーム | 自己増殖しながら、他のデバイスへ感染を拡げるのが目的のウイルス。 |
ランサムウェア | 端末内に保存されているデータやファイルを暗号化して開けないようにし、解除のためのビットコインなどの身代金を要求する。 |
アドウェア | 自動で不要な広告が表示され続けるウイルス。 |
トロイの木馬 | 正規のアプリに偽装してユーザーがインストールすることで侵入し、パスワードやファイルの削除や個人情報を盗むウイルス。 |
スパイウェア | 使用者の意図に反してインストールされ、勝手にパソコン内部の情報を集めて外部へ送信するウイルス。 |
キーロガー | キーボードの操作・入力データを記録するウイルスで、パスワードや口座番号などの個人情報を盗む。 |
セキュリティソフトを導入していないことで起こるリスク

セキュリティソフトを入れていないとどのようなリスクがあるのかをご説明します。
個人利用の場合でも会社でインターネットを使う場合でも予期せぬ被害に遭う可能性もあるので、確認しておきましょう。
パソコンの動作不良
パソコンやアプリケーションの動作が重くなり、フリーズしたり強制終了したりする場合があります。
システムの不具合やパソコン起動時に自動で立ち上がるソフトが原因で動作不良になるケースもありますが、順調だったパソコンの動作が突然重くなる場合は注意が必要です。
ウイルスが深部までいくと、起動処理すらできなくなる恐れがあります。
個人情報の流出
パソコンがウイルスに感染すると、パソコン内のあらゆる情報が盗まれ、クレジットカードの情報、電話番号、住所などの個人情報も流出する可能性があり、悪用されてしまいます。
会社の場合は、顧客のデータや機密情報など重要なデータが流出する恐れもあるのです。
個人情報が漏れることで身に覚えのない請求がきたり、アカウントが乗っ取られて誤った情報を発信したりするリスクが考えられます。
不要なプログラムなどのダウンロードやインストール

インターネットに接続した際などに、本人の知らないうちに何らかのソフトウェアやプログラムを勝手にダウンロード、インストールする被害があります。
これはシステムや各種ソフトなどの脆弱性を悪用する形で行われ、マルウェアに感染させて様々な被害を生み出すのです。
データやファイルの勝手な変更や削除
パソコンのウイルス感染で一番起こりやすとされるのが、ファイルやデータを勝手に削除されるというものです。
ファイルを削除されただけでは復旧・修復ソフトの利用で復元できる可能性もありますが、上書きされてしまうと容易ではなく、外部にバックアップをとるなどの対策を講じていなければ復元は難しいでしょう。
また、パソコンの起動、実行に必要なシステムのファイルを削除される可能性もあり、パソコンが使えなくなるケースもあります。
パソコンのセキュリティソフトとは

セキュリティソフトは、コンピュータウイルスやマルウェアを防ぐためのソフトウェアを指し、ウイルス対策ソフトとも呼ばれます。
ウェブサイトにアクセスした時に脅威の可能性があるウイルスなどを検知して排除したり、パソコン内にあるファイルのウイルスを検出したりするものです。
これにより、コンピュータウイルスを感染前に防ぐことができます。
セキュリティソフトの無料版と有料版の違い
セキュリティソフトは、無料で利用できるものと有料で利用するものがあり、インストールする際にどちらを選べば良いか迷われる方も多いです。
無料版と有料版では、主に以下の項目に違いがあります。
- セキュリティ機能・・・有料版の方が性能が良い
- ウイルス検出率・・・有料版の方が新種のウイルスに対応するスピードが速い
- 操作性・・・無料版の場合広告が表示される
- サポート体制・・・有料版の場合幅広いサポートを受けられる
現在では無料のセキュリティソフトであっても、高い検出率を誇る製品もありますが、より高度なウイルス対策を望むなら有料版をインストールするのがおすすめです。
おすすめの無料セキュリティソフト

ここでは、おすすめの無料で利用できるパソコン用セキュリティソフトを5つご紹介します。
それぞれの特徴や強みを理解し、自身(自社)に合ったソフトをインストールしましょう。
アバスト無料アンチウイルス

「アバスト無料アンチウイルス」は、最先端の AI 主導型サイバーセキュリティと、世界最大の脅威検出ネットワークを組み合わせた無料のセキュリティソフトで、豊富な機能を備えているのが特徴です。
Windowsをはじめ、MacやAndroid、iOSに対応しており、ダウンロードするだけで対策ができます。
デバイスへの負荷を抑える設計で軽い動作を実現しており、多くのユーザーから評価を得ているソフトです。
KINGSOFT Internet Security

「KINGSOFT Internet Security」は、アンチウイルスとシステムメンテナンスをひとつにまとめた無料セキュリティソフトで、シンプルで使いやすいと評判です。
無料で利用する場合でも最新版へ更新でき、「フィッシング対策協議会」と連携してフィッシング詐欺の脅威から保護したり、有料版と同等のサポートを受けられたりするメリットもあります。
シンプルで使いやすい操作画面と軽量な動作が好評です。
Avira Free Antivirus

「Avira Free Antivirus」は、高いウイルス検出率を誇るドイツ製の無料セキュリティソフトです。
高性能な保護・修復機能を無料で利用できるのが特徴となっており、2021年には9,000万以上のファイルを修復しているという実績があります。
ダウンロードデータ・クラウドストレージ・電子メールの添付ファイル・USBデバイスのスキャン機能などが搭載された、より高度な脅威への対応も可能な有料版もあるため、ニーズに合わせてインストールするのがおすすめです。
AVG無料アンチウイルス

引用:AVG無料アンチウイルス
「AVG無料アンチウイルス」は、1991年創立以来160以上の受賞歴を誇るセキュリティソフトで、主に個人や家庭用での利用の場合は無料インストールが可能です。
WindowsやMac、Android、iOSに対応し、ダウンロードをするだけで対策ができます。
パソコンの速度を低下させずに有害なウイルスや脅威の検出・削除を実行し、ウイルス以外にも、フィッシングやWi-Fi侵入者などの脅威に対する保護機能もついており、安心してインターネットに接続できるでしょう。
Sophos Home

引用:Sophos Home
「Sophos Home」は、人工知能を搭載したセキュリティソフトで、リアルタイムアンチウイルス機能、ペアレンタル機能、危険なウェブサイトへの接続防止機能、リモート管理機能を備えています。
ディープラーニングによって未知のマルウェアに対しても実行前の検出ができ、事前に攻撃を防止します。
より多くの機能を求める場合は有料版を利用するのがおすすめです。
無料セキュリティソフトの選び方

無料セキュリティソフトのインストールを検討している方で、どのソフトを選べば良いか迷っている方も多いでしょう。
ここでは、セキュリティソフトの選び方のポイントをご紹介しますので、製品を比較する際の参考にしてください。
対応OSで選ぶ
セキュリティソフトを選ぶ際は、必ずデバイスのOSに対応しているか確認しましょう。
ソフトによっては、対応OSが限定されているものもあるので注意が必要です。
動作の軽さで選ぶ
セキュリティソフトをインストールしたせいで、パソコンの動作が重くなるケースは多くあります。
パソコンの起動に時間がかかったり、ファイルを開く際に待たなければならなかったりするため、業務に支障をきたす恐れもあるでしょう。
動作の軽いソフトを選ぶ、もしくは定期スキャンの時間帯を自身で設定できる機能が搭載されたソフトを選べば、動作の遅れやパソコンの負荷を軽減できます。
付加機能で選ぶ
無料のセキュリティソフトには、基本のマルウェア対策機能だけが備わったものが多いですが、それ以外にも様々な機能が搭載されているソフトもあります。
具体的には以下の通りです。
- ランサムウェア対策
- フィッシング詐欺対策
- 有害サイトブロック
- ファイアウォール
- スパムメール対策
- ネットバンクの保護強化
- 保護者管理機能
無料のセキュリティソフトにこのような付加機能が備わっていれば、より高度なセキュリティ対策が可能になります。
サポート内容で選ぶ

無料のセキュリティソフトの場合、有料版ほど十分なサポートを受けられない可能性が高いですが、中にはメールや電話、チャットなどのサポートフォームが備わっている場合があります。
サポート内容は各メーカーで異なるので確認しておきましょう。
海外製のソフトの場合は日本語に対応しているかもチェックすべきポイントです。
無料ソフトに不便さを感じるなら有料版も検討する
無料セキュリティソフトの選び方をご紹介していますが、メーカーが無料で提供するのは、広告を表示して広告収入を得たり、無料版から有料版に切り替えてもらうことで収益を得ていたりするからです。
そのため、無料のソフトを利用していると、都度広告が表示される、サポート内容が限定されるなどリスクがあります。
無料ソフトの利用に不便さを感じる場合や、より高性能なウイルス対策を講じたいのであれば、有料版のセキュリティソフトの導入を検討しましょう。
セキュリティソフトを比較・検討して最適なセキュリティ対策をしよう

パソコンを使ってインターネットに接続すると、ウイルスに感染して個人情報や会社の機密情報が流出したり、攻撃を受けたりと様々な問題が発生します。
進化・変化し続けるこれらの脅威に対応するためには、セキュリティソフトは非常に有効です。
無料版と有料版ではソフトの精度やサポート内容に違いがあるため、よく吟味する必要があります。
今回ご紹介したセキュリティソフトのように、無料でありながら高度な脅威検出を誇る信頼性の高いソフトもあるので、比較・検討の参考にしていただけたら幸いです。