リピート率を上げる7つの方法!リピーターを増やすための注意点も公開
売上を上げるためにリピート率を上げたいものの、リピーターがなかなか集まらないと悩んでいる方もいるでしょう。
そもそもリピート率とは、新規顧客のうち再び来店してくれた顧客割合を指します。
計算式は、再来店したお客様の人数÷累計新規顧客数×100で求められます。
リピート率を上げるためには、さまざまな方法がありますが、業種別に平均リピート率を把握し、注意点を抑えつつ実行するのが大切になってくるでしょう。
そこでこの記事では、以下の内容について解説します。
- 【業種別】平均リピート率の紹介
- リピート率を上げる7つの方法
- リピート率を上げる際の注意点5つ
リピート率を上げるための具体的な方法と注意点を参考にして、自社商品やサービスに取り入れてみてください。
【業種別】平均リピート率の紹介
主な業種の平均リピート率を以下の表にまとめましたので、参考にしてください。
業種 | 平均リピート率 |
---|---|
EC業界 | 30~40% |
化粧品業界 | 50%前後 |
健康食品業界 | 50%前後 |
アパレル業界 | 35%前後 |
食品・飲料業界 | 40%前後 |
インテリア業界 | 25~35%前後 |
家電・家具(耐久財)業界 | 25~35%前後 |
業種によってリピート率が異なります。
化粧品や健康食品などは、消費してしまう商品であるため、ストックが尽きてしまうと追加購入する必要があります。
そのため、平均リピート率が他の業種に比べて高く設定されるでしょう。
リピート率を上げる7つの方法
リピート率を上げるには、7つの方法があります。
- ポイント制や会員ランク制度でお得感をアップさせる
- メルマガ・LINE・SNSなどで顧客とのつながりを続ける
- 限定割引やキャンペーンで再度購入する
- 会員限定の特典で「特別感」を演出しリピーターを獲得する
- 質の高いサポートで顧客の満足度を高める
- 顧客の声を分析・検証して商品やサービスを良くする
- 自社やスタッフ個人でSNS運用を行う
それぞれ詳しく説明していきます。
ポイント制や会員ランク制度でお得感をアップさせる
ポイント制や会員ランク制度を利用することで、リピート率を上げられます。
顧客は、損をするのを避けるため、ポイント制やランク制を取り入れることで「また利用したい」と思ってくれる仕組みが大切です。
たとえば「〇日はポイント5倍デー」や「ゴールドランクになると還元率10%」などを提示すると、顧客の購買意欲が高まります。
顧客が得る喜びを大きく感じられるポイント付与や、会員制度の還元率アップの工夫をすることで、再び来店してくれる行動を促せるでしょう。
メルマガ・LINE・SNSなどで顧客とのつながりを続ける
顧客とメルマガやLINEなどでつながっていることで、リピート率を上げられます。
顧客とLINEやSNSとつながっていることで、ファンになる顧客が増加し、求めていたリピート率が期待できるでしょう。
たとえば、顧客の悩みを解決してあげたり、ニーズを満たす情報を提供したりする工夫が必要です。
リピートを促すいい手段として、購入時にメルマガやLINE、SNS登録を促し、顧客とのつながりを大切にしましょう。
限定割引やキャンペーンで再購入を促す
リピート率を上げるためには、限定割引やキャンペーンで再購入を促しましょう。
期間限定の割引やキャンペーンを使い、顧客がもう一度利用したいと思うアイデアを考えることが大切です。
たとえば、次のような具体的な方法があります。
- 次回購入する時に使える割引券を渡す
- キャンペーン情報を紹介する
すると、顧客は損をしたくないため、割引券やキャンペーンを利用しに店舗に訪れるため、リピート率が高まります。
会員限定の特典で「特別感」を演出しリピーターを獲得する
リピート率を上げるには、会員特典としてプレゼントをしましょう。
会員特典が魅力的かつ特典が多いほど特別感を感じられ、リピート率に大きな影響を及ぼします。
たとえば、以下のような具体的な方法があります。
- 人気商品の無料お試し品や誕生日クーポンなどを配布
- 特別価格や割引などの提供
会員が今以上に「欲しい」と感じられるメリットを提供することで、リピートにつながります。
しかし、特典やサービスを用意するのは自社コストに反映するため、無理ない範囲で準備してください。
質の高いサポートで顧客の満足度を高める
購入してくれた顧客に対して、質の高い対応やサポートをすることで、リピート率の向上を目指せます。
親切で丁寧なサポート(アフターケア・フォロー)が、顧客の「また利用したい」という気持ちにつながるからです。
たとえば、以下のような例が挙げられます。
- 顧客からの問い合わせやクレームなどに早く対応する
- 消耗品であれば使い切るタイミングで次回の購入を促す
- 機械製品であれば壊れる前のタイミングでメンテナンスや再購入を勧める
このようにサポートすることで、顧客の不満や疑問を解消できます。
購入後のサポートは、顧客に満足感だけでなく好感度も与え、リピートに導いてくれる大切なアプローチになるでしょう。
顧客の声を分析・検証して商品やサービスを良くする
顧客の声を聞き、分析・検証して商品やサービスを良くすることで、リピーター率が上がります。
定期的にアンケート実施をすることで、現状顧客が「どんなサポートを求めているか」を把握できます。
調査結果をもとに、もっと喜ばれる商品やサービスを作り改善を繰り返すことで、顧客の満足度を高められてリピート率も向上するでしょう。
また、販売している商品やサービスだけでなく、店員の接客対応や購入するまでの一連の流れなども見直しをして改善する必要があります。
そのためリピート率を上げるためには、顧客の声を定期的に調査し、改善策を実施しながら回答の変化を見ていくと効果があります。
自社やスタッフ個人でSNS運用を行う
自社やスタッフで作成したアカウントをSNS運用すると、リピート率が上がるでしょう。
SNSを利用することで幅広い顧客層にアプローチできます。
また、商品やサービスの紹介や誘導を行いファン化を狙うことで、ECサイトに直結させられます。
しかし、商品やサービスの宣伝のみでは顧客に飽きられてしまい、リピート率が伸びないでしょう。
そこで、キャンペーンやイベント投稿などを告知して、顧客を飽きさせないのが大切です。
近況報告だけでなく、多くの顧客に手を伸ばしてもらえるような企画を投稿してみると効果があります。
自社サイトやスタッフのSNS運用により、商品やサービスを目で見て、手に取り身近に感じてもらうことで、リピート率につながるでしょう。
リピート率を上げる際の注意点5つ
リピート率を上げる際に気をつけることは、以下の5点です。
- データを分析して顧客状況を理解する
- 安易な値引きは避ける
- 顧客とのコミュニケーションは大切にする
- 休眠顧客を作らないようにフォローし続ける
- 価格競争に巻き込まれず他の魅力を強化する
さっそく詳しく解説していきます。
データ分析して顧客状況を理解する
データを分析して顧客の状況を理解し、リピート率を上げましょう。
ただ人を集めるだけでなく「顧客が何を求めているのか」データでしっかり把握し、適切なタイミングでサービスや商品を提供することが大切です。
多く商品を購入してくれる人や、長く利用してくれている人の年齢や性別などの状況を分析でき、リピート率を効率的に上げられるヒントが得られます。
優良顧客のデータ分析を行い「何を理由にリピートしてくれているのか」「何をもとめているのか」を明確にするのが重要です。
安易な値引きは避ける
リピート率を上げる場合、安易な値引きはやめましょう。
値引きによる集客の即効性は効果がありますが、リピート率に影響しません。
頻繁な値引きは、「よく値下げする店舗」と思わせてしまい、商品やサービスの価値を下げてしまいます。
したがって、通常価格では購入してくれる顧客をリピーターにするのは難しいでしょう。
そのため、価格以外の魅力を強調して、リピートを促すことが重要です。
値引きをすれば簡単に集客はできますが、リピート率を上げようとするのは極めて厳しいです。
顧客とのコミュニケーションは大切にする
店舗やSNSで顧客とのコミュニケーションを大切にし、リピート率を上げましょう。
明るく接客態度が良いと、店舗に訪れた顧客が「また行こうかな」と思ってくれるため、再来店につながります。
また、一度利用した顧客に自社のアプリやメルマガ、SNSに登録してもらい、定期的に連絡を取ってみる場合も効果があります。
たとえば、「購入した商品やサービスについて、困ったことや不満がないか」「使い心地の感想はどうなのか」などの意見を聞くことです。
「いつでも気にかけていますよ」と顧客に感じてもらうことで「お客様を気にかけてくれているいいお店」と認識してくれます。
そのため、顧客とのコミュニケーションは常に心がけましょう。
休眠顧客を作らないようにフォローし続ける
リピート率を上げるためには、休眠顧客を作らないようにしましょう。
休眠顧客とは、何度も購入をしていたものの、いつの間にか購入をやめてしまった顧客のことです。
顧客は、接点が無くなると興味や認知が薄くなってしまい、他のサービスに流れてしまう可能性があります。
そのため、再度利用してもらえるよう、リマインダーや特典を用意しましょう。
SNSやDMで誕生日メッセージや定期的にクーポンを送るなどをして、休眠顧客を作らないように工夫するのが重要です。
価格競争に巻き込まれず他の魅力を強化する
リピート率を上げるためには、価格で競争をせず、他の魅力を前面に引き出していきましょう。
他社との価格競争に巻き込まれると集客の即効性はありますが、利益が少なくなります。
また、値引きしているブランドイメージが固定化されてしまい、継続的に購入してくれる顧客にも影響してしまいます。
そのため、価格以外の付加価値(特典やサポートなど)を提供して、競争に巻き込まれないよう、他にはない魅力を提供することが必要です。
値引きが駄目ではありませんが、値引きのタイミングと一緒に施策も慎重に検討しましょう。
リピート率を上げて企業の売上に貢献しよう
リピート率を上げるためには、どのようにリピーターを増やすのかがカギになります。
そのため、顧客データの分析を行い、リピーターを増やすための施策を立て、実行することの繰り返しが大切です。
そして、何度も改善策を練り実行していくことで、リピート率に直結するでしょう。
今回解説したリピート率を上げる方法と注意点を参考にして、顧客に好かれる企業を目指してください。