複合機リース業者の選び方は?主要メーカーの特徴も比較解説

複合機のリース業者選びで失敗しないためには、料金体系の透明性、サポート体制、契約条件の柔軟性など、複数のポイントで比較検討することが重要です。
この記事では、複合機リース業者を選ぶときの5つの重要ポイントと、主要8メーカーの特徴を比較解説します。
複合機リース業者を選ぶときの重要ポイント

複合機のリース業者を選ぶときは、料金体系の透明性やサポート体制の充実度、契約条件の柔軟性など、事前に重要なポイントを把握しておくことが大切です。
これらの要素を総合的に検討すると、自社に最適な複合機リース業者を選択できます。
料金体系の透明性
複合機のリース業者は、料金体系が明確に提示されているかを必ず確認しましょう。
特に、「カウンター料金無料」といった謳い文句には注意が必要です。
注意すべき料金の仕組みは、以下のとおりです。
- トナー代別途方式:カウンター料金は無料でも、トナー代が高額に設定されている
- リース料込み方式:月額3万円程度でリース料に印刷代を含めているが、実際の印刷量では割高になる
- 基本料金設定:月1,000~1万円の基本料金を設定し、超過分のみをカウンター請求する
優良な業者は、以下の点で透明性を保っています。
| チェック項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 見積もり内容 | すべての費用項目が明記されている |
| 追加費用 | 発生する可能性のある費用を事前に説明している |
| 契約書記載 | 料金体系が詳細に記載されている |
無料を強調する業者ほど、ほかの部分で高額請求される可能性があるため、料金体系の透明性を確認できる業者を選択することが大切です。
サポート体制の充実度
複合機のリース業者は、導入後のサポート体制を確認したほうがよいでしょう。
サポートの内容によって、業務への影響が大きく変わります。
以下の点を確認してください。
- 保守拠点の数と立地
- 緊急時の対応時間
- リモート監視サービスの有無
- 技術者のスキルレベル
特に、地方や人口の少ないエリアでは、保守拠点の多さが迅速な対応につながります。
また、24時間体制のリモート管理サービスがあれば、トラブル発生時のダウンタイムを最小限に抑えることが可能です。
契約条件の柔軟性
複合機のリース業者を選ぶときには、契約条件の柔軟性も重要なポイントです。
一度契約を結ぶと期間中の解約は原則として困難なため、事前に契約内容の十分な検討が必要になります。
契約期間の選択肢が豊富な業者を選ぶほか、機種変更の条件についても事前に確認しましょう。
リース期間中に新しい機種への変更を希望する場合、残債の取り扱いや追加費用について明確な説明がある業者を選ぶと、安心して契約できます。
機器の品揃えと提案力
複合機リース業者のもつ機器の豊富さと適切な提案能力は、業務効率化に直結する重要な要素です。
優秀な業者は、企業規模や業種に応じて最適な機器を提案できる専門性をもっています。
品揃えが多いと、小規模オフィス向けのコンパクト機種から、大企業向けの高速大容量機まで選択肢が広がり、複数メーカーの製品を比較検討できるでしょう。
最新機種から旧世代機種まで、予算に応じて選ぶことが可能です。
また、提案力は、以下のポイントで確認できます。
| 評価項目 | 優良業者の特徴 |
|---|---|
| ヒアリング力 | 業務内容や印刷量を詳細に聞き取りしてくれる |
| 専門知識 | 機能や性能を正確に説明してくれる |
| カスタマイズ提案 | 企業ニーズに合わせた設定を提案してくれる |
導入後の運用まで見据えた総合的な提案をおこなえる業者を選択すると、長期的なコスト削減と業務効率の向上を実現できます。
アフターサービスの質
機器導入後は長期間にわたってサポートを受けるため、アフターサービスの質は、複合機リース業者選びで重要な判断基準の一つです。
以下のポイントを確認しましょう。
| ポイント | 詳細 |
|---|---|
| 対応スピード | ・故障時の駆けつけ時間 ・初期対応時間 ・部品調達から修理完了までの期間 |
| 技術者のスキル | ・保守担当者の技術レベル ・多種多様な機器への対応力 ・最新技術への理解度 |
| サポート範囲 | ・定期メンテナンスの内容 ・消耗品の供給体制 ・操作方法の指導やトレーニング |
優良な業者では、ARを活用した遠隔サポートなど最新技術を導入し、スピーディで質の高いサービスを提供しています。
契約前には実際の利用者の評判や具体的なサービス内容を、詳しく確認するのがおすすめです。
多くの業者が取り扱う複合機メーカーの特徴比較

複合機リース業者は、国内外の主要メーカーの製品を取り扱っています。
日本の複合機技術は世界トップクラスと評価されており、各メーカーにはそれぞれ独自の強みがあります。
| メーカー | おもな特徴 |
|---|---|
| 富士フイルムビジネスイノベーション(FUJIFILM) | オフィス環境に最適化された機能性をもち、セキュリティ対策や地震対策キットなど、安全面への配慮も充実 |
| 東芝(TOSHIBA) | スマートフォンライクな操作性と多様な用紙対応 |
| キャノン(CANON) | お客さまの声をもとに磨き上げた機能で、操作性・生産性・画質・管理性・信頼性・オフィス適応性を向上 |
| シャープ(SHARP) | 接続性とユーザビリティを重視した設計により、現代のワークスタイルに適した機能を提供 |
| リコー(RICOH) | 操作性・耐久性・環境配慮を兼ね備え、働く人の創造性を最大限に引き出す |
| コニカミノルタ(KONIKA MINOLTA) | オフィス規模や業種を問わず対応できる豊富なラインナップで、高機能・高性能でありながら直感的な操作性を実現 |
| 京セラ(KYOCERA) | 高い耐久性とコストパフォーマンスに優れた複合機 |
| エプソン(EPSON) | インクジェット技術を活用した複合機で、トータルコストの削減、業務効率の向上、環境への配慮が可能 |
オフィスの規模や用途に応じて、最適な機種を選択することが重要です。
富士フイルムビジネスイノベーション(FUJIFILM)
富士フイルムビジネスイノベーション(FUJIFILM)は、A3カラー複合機、A4カラー複合機、デザイン向け複合機といった幅広いラインナップの複合機を展開しています。
高い印刷品質と安定性に定評があり、特にApeos Cシリーズは、オフィス環境に最適化された機能性をもち、用途に応じて豊富な選択肢から選べます。
また、セキュリティ対策や地震対策キットなど、安全面への配慮も充実しており、企業の多様なニーズに対応できる総合力の高いメーカーといえるでしょう。
東芝(TOSHIBA)
東芝(TOSHIBA)のデジタル複合機は、スマートフォンライクな操作性と多様な用紙対応が特徴です。
主要製品ラインナップは、カラー複合機、モノクロ複合機、コンパクトモノクロ複合機です。
特に、10.1型タッチパネルを採用したe-STUDIOシリーズでは、直感的な操作が可能となっており、耐水紙などの特殊用紙にも対応しています。
クラウドサービスや各種アプリケーションとの連携も拡充されており、現代のオフィス環境に適応した設計となっています。
また、コンパクトモデルの複合機もあり、SOHOや店舗のバックヤードなど限られたスペースでの設置が可能です。
キャノン(CANON)
キャノン(CANON)の複合機は、効率的な働き方を支援する印刷管理ソリューションを提供しており、メール送信だけでどのオフィスでも直接印刷が可能です。
なかでも、imageRUNNER ADVANCE DXシリーズは、お客さまの声をもとに磨き上げた機能を、幅広いラインアップに搭載しています。
これにより、操作性・生産性・画質・管理性・信頼性・オフィス適応性を向上することが可能です。
シャープ(SHARP)
シャープ(SHARP)の複合機は「もっとスマートにつながろう」をコンセプトに、さまざまな印刷速度に対応した機種を展開しています。
小規模から大規模まで幅広いオフィス環境に対応できる豊富な機種構成が特徴です。
接続性とユーザビリティを重視した設計により、現代のワークスタイルに適した機能を提供しています。
リコー(RICOH)
リコー(RICOH)は1936年創業の老舗OA機器メーカーで、複合機業界では長年にわたりトップクラスのシェアを誇ります。
単なる印刷機能だけでなく、働き方改革を支援する総合的なソリューションを提供しています。
複合機の特徴は、以下のとおりです。
| 特徴項目 | 内容 |
|---|---|
| 操作性 | 直感的で使いやすいタッチパネル |
| 耐久性 | 高い品質管理と長期間の安定稼働 |
| 環境配慮 | 省エネ設計とリサイクル対応 |
リコーは、1977年にOA(オフィスオートメーション)を提唱したパイオニアとして、「機械にできることは機械に任せ、人はより創造的な仕事をするべき」という考えを実践しています。
現在も働く人の創造性を最大限に引き出すための機能開発に注力しており、多くの企業から信頼を得ているメーカーです。
コニカミノルタ(KONIKA MINOLTA)
コニカミノルタ(KONIKA MINOLTA)は、世界共通ブランドのbizhubシリーズで高い評価を得ている複合機メーカーです。
オフィス規模や業種を問わず対応できる豊富なラインナップが特徴で、高機能・高性能でありながら直感的な操作性を実現しています。
製品カテゴリーは、以下のとおりです。
- モノクロ/カラー複合機(bizhubシリーズ)
- 広幅複合機(大判図面・広幅原稿対応)
- セルフサービス専用カラー複合機
- 立体コピーシステム「Partner Vision」
特に注目すべきは、クラウドサービス「INFO-Palette Cloud」との連携機能です。
PC・タブレット・スマートフォンと複合機をシームレスに接続し、多様なワークスタイルに対応できます。
京セラ(KYOCERA)
京セラ(KYOCERA)は、高い耐久性とコストパフォーマンスに優れた複合機メーカーです。
アモルファスシリコン素材を採用したドラムにより、他社製品と比較して交換頻度を削減できます。
また、コスト面では以下の特徴があります。
- 競合他社より安価なカウンター料金設定
- トナー代を効果的に節約できる「2色コピー機能」の搭載
- 無駄な印刷コストを削減できる「白紙印刷省略機能」の搭載
操作画面には、大型カラータッチパネルを採用しており、直感的に操作できます。
トラブル発生時も画面上に処理手順が表示されるため、複合機に不慣れな場合でも安心して利用可能です。
エプソン(EPSON)
エプソン(EPSON)は従来のレーザープリンターとは異なり、インクジェット技術を活用した複合機を主力としています。
インクジェット方式により印刷コストを抑制しつつ、高速印刷と大容量インク搭載による作業の効率化が図れます。
環境への配慮により、持続可能なオフィス環境の実現が可能です。
主要カテゴリーは、以下2種類です。
- スマートチャージ:使用状況に応じた最適プラン選択
- エコタンク搭載モデル:大容量インク・低印刷コスト
高い耐久性も備えており、長期間の安定稼働が期待できます。
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複合機では、コンパクトな卓上用プリンター・FAXから、業務用高速コピー機、カラーコピー機まで、総合的に取り扱っています。
まずはお気軽にご相談ください。
卓上用プリンターや業務用コピー機については、以下の記事でそれぞれ詳しく解説しています。
業務用コピー機とは?家庭用との違いと企業に最適な機種の選び方
専門業者に依頼して自社に最適な複合機を導入しよう

複合機の導入を成功させるためには、専門業者のサポートを活用することが重要です。
自社の業務内容や印刷量、オフィス環境を詳しく分析してもらうと、最適な機種選択が可能になります。
また、専門業者は導入後の保守サービスや消耗品の供給体制も含めて総合的に判断するため、長期的な運用コストの最適化も期待できるでしょう。
複合機は長期間使用する設備のため、信頼できる専門業者とのパートナーシップが成功の鍵となります。

