複合機・コピー機をリースするメリットとは?料金相場やレンタルとの違いを紹介!
複合機やコピー機をリースすることで初期費用を抑えて複合機を使用できます。
この記事では複合機をリースするメリットやデメリットについて紹介します。
また、リースとレンタルの違いや複合機をリースする料金相場についても紹介するので、複合機のリースを検討している担当者の方は参考にしてください。
複合機をリースして業務効率化を推進しましょう!
<この記事で分かること>
・複合機の機能にはどんなものがある?
・複合機をリース契約するメリット・デメリットとは?
・リースのレンタルの違いは何?
・複合機のリースにおすすめの機種を知りたい!
複合機はリース利用できる!
今やオフィスに必須ともいえる複合機はコピーのほか、スキャンデータやFAXの転送でペーパーレス化にも欠かせない存在です。
複合機は一括購入すると100万円を超えることも多いですが、複合機をリースすることで初期費用を抑えながら複合機を活用できます。
リース契約の特徴として、リースする資産の所有権はリース会社のままだということです。
複合機をリースする際はリース会社が所有している複合機を賃貸することになります。
ここでは、複合機の基本的な機能一覧や複合機をリースする仕組みについて見ていきましょう。
複合機の機能一覧
複合機はコピーをはじめとした事務用品に必要な機能を複合的に有している機器です。
一般的な複合機には以下の機能が備わっています。
- コピー(複写機)
- プリント
- スキャン
- FAX
- クラウド連携
- ユーザー認証
書類をコピーするだけでなく、書類のスキャンやFAXの転送などペーパーレス化をサポートする機能が備わっています。
複合機を使えばユーザー認証によってセキュリティを強化し、クラウド連携することで書類データを簡単にシェアできるようになります。
企業の業務効率化をするには複合機の存在は欠かせないといえるでしょう。
リースの種類と仕組み
リースに大まかに分類して「ファイナンス・リース」と「オペレーション・リース」に分けられます。
なお、月額リース料は以下の計算式で算出します。
月額リース料 =(物件価格+金利+固定資産税+保険料+管理費・利益)/リース期間(月数)
引用:公益社団法人リース事業協会
ファイナンス・リース
ァイナンス・リースはリース契約の金融性に着目したリースサービスです。
ファイナンス・リースではリース契約期間中の中途解約を禁止し、リース物件の取得価額および付随費用の全てをリース料として計算します。
実態の契約としては固定資産の割賦契約です。※割賦契約は分割払いのこと
オペレーティング・リース
オペレーティング・リースは賃貸借性に着目したリースサービスです。
オペレーティング・リースではリース会社がリース契約終了時点でのリース物件の価値を査定し、リース契約終了時点で残存簿価を差し引いてリース料を計算します。
実態の契約としては固定資産の賃貸契約であり、途中でリース契約を解約することも可能です。
ファイナンス・リースとオペレーティング・リースの違い
ファイナンス・リースとオペレーティング・リースの違いを定める条件として「ノンキャンセラブル」「フルペイアウト」という要件があります。
ノンキャンセラブルはリース契約を中途契約できないこと、フルペイアウトとは実質的な固定資産の割賦契約であることです。
これら2つの要件を満たす場合、リース契約はファイナンスリースとして扱われ、要件を満たさない場合はオペレーティングリースとして扱われます。
– | ファイナンスリース | オペレーティングリース |
特徴 | 金融性に着目 | 賃貸借性に着目 |
対象となる資産 | ほぼ全ての資産 | 不特定多数が使用できる汎用性のあるもの |
要件 | ・ノンキャンセラブル ・フルペイアウト | 特になし |
解約 | できない | 特別な定めがなければ解約できる |
リース期間の目安は何年ぐらい?
リース期間の目安は固定資産の種類によって幅があります。
例えば、パソコンや事務用コンピューター、車両などは4年が目安です。
建物のように長期的に使用するため、20年間や30年間リースすることもあります。
国税庁では固定資産の耐用年数についての目安を定めています。
参考:主な減価償却資産の耐用年数表|国税庁
複合機をリースする方法
複合機をリースする場合、リース会社を経由する必要があります。
リース契約ではリースが分割のために使う資金を用意する金融サービスであるため、リース会社を経由しなければならないのです。
一般的なリース契約は販売代理店を通すことが多いです。
メーカーからリースする方法
メーカーからリース会社を経由してリースする方法があります。
しかし、メーカーと直接契約する場合、契約形態はリースではなく販売または割賦販売となります。
そのため、メーカーと契約する場合にリースという方法が扱われることは少ないです。
販売代理店からリースする方法
複合機のリースは販売代理店を経由することが一般的です。
販売代理店はリース会社との加盟契約を結んでいることが多いです。
そのため、購入する際の資金負担を軽減するためにリースという販売方式を提案しています。
複合機をリースするメリット
複合機をリースするメリットとして、以下4点が挙げられます。
リース契約では複合機の所有権はリース会社のままになっているため、固定資産に関する諸手続きを省略可能です。
- 初期費用を抑えられる
- リース料は全額経費に計上できる(減価償却費の計算が必要ない)
- 固定資産税の支払いが不要
- 処分する手間がない
メリット1.初期費用を抑えられる
複合機をリースすることで初期費用を抑えられます。
複合機を一括購入しようとすると100万円以上かかることも多いです。
特に、中小企業など資金調達が難しい企業の場合は複合機を購入するだけの資金が足りないかもしれません。
リース契約は分割払いのようなものですので、初期費用を分割して利用できます。
例えば、120万円の複合機を5年間(60ヶ月間)リース契約すると毎月の負担は2万円(120万円/60ヶ月間)で済むのです。
メリット2.リース料は全額経費に計上できる
リース料は支払った分をそのまま経費として計上できます。
複合機を一括購入した場合は固定資産として計上するため、減価償却費の計算が必要です。
減価償却とは固定資産を使用期間に応じて少しずつ費用計上する会計処理です。
リース契約をすることで減価償却費の計算をせず、支払った分を経費として計上できるので会計処理が楽になります。
メリット3.固定資産税の支払いが不要
リース契約では所有権はリース契約にあるため、複合機に関する固定資産税の支払いが必要ありません。
リース料金の中に固定資産税に関する負担分が含まれているためです。
固定資産税とは固定資産を保有している法人(または個人)に課される税金です。
メリット4.処分する手間がない
リース契約では所有者はリース会社であるため、使用期間が終わった複合機を処分する手間が必要ありません。
複合機のリース契約が終了した場合、特別な理由がなければ複合機をリース会社へ返却します。
リース契約終了期間が終わっても再リースして使い続けること、あるいはリース資産を買い取るという選択も可能です。
一般的に、再リースの場合は当初の契約よりも割引価格となります。
リース契約をするデメリット・注意点
リースする契約する際のデメリットとして、以下4点が挙げられます。
- リース料総額は一括購入と比べて高くなる
- 途中解約できない
- リース会社の審査が必要
- 中古のコピー機はリースできない
デメリット1.リース料総額は一括購入と比べて高くなる
リース契約をする際に支払う総額(リース料総額)は一括購入と比べて高くなります。
リース契約は分割払いの性質を持つサービスですので、リース会社へ金利負担分を上乗せして支払わなければなりません。
リース料にはリース会社へ支払うべき金利負担分の料金が加算されています。
複合機をリースすることで金利負担を先延ばしにして複合機を使えるので、その分リース料総額が高くなるという考え方です。
デメリット2.中途解約できない
リース契約では契約期間中に中途解約できないことが一般的です。
契約期間中に解約する場合、違約金を支払う必要があります。
デメリット3.リース会社の審査が必要
リース契約を利用する際はリース会社の審査が必要です。
長期間の支払いであるため、会社の財務状況をチェックします。
財務状況が悪い場合はリース契約を使えない場合があるため注意してください。
デメリット4.中古のコピー機はリースできない
リース契約で利用できるのは原則として新品の製品のみです。
中古の製品はリース契約の対象外となります。
リースとレンタルの違いを比較
リースとは機械や設備などの固定資産を長期間にわたって有償で貸し出すサービスを指します。
複合機以外にも「カーリース」や「オートリース」など一括購入すると負担の大きい固定資産に使われることが多いサービスです。
リースは個人・法人を問わずに様々な場面で利用されています。
リースと似た考え方に「レンタル」というサービスがありますが、リースとレンタルの違いはどこにあるでしょうか?
辞書によるとリースは以下のように定義されています。端的に言うと、リースとレンタルとの違いは貸出期間の長短にあり、リースはレンタルに比べて長期間借りることが前提のサービスとして扱われています。
機械や設備を一定期間、特定の相手に有料で貸し出すこと。技術革新によって、機械や設備の陳腐化が早まるなかで、いつでも最新の設備や機械の導入が可能、経営資金の長期固定化を防ぐことができる、などの理由により、リースを利用する。レンタルとの違いは、その貸出期間の長短にあり、リースは年単位の長期貸出が通常である。
引用:リース(lease)とは?|流通用語辞典-weblio
以下の表はリースとレンタルの違いをまとめた一覧表になります。
– | リース | レンタル |
総額 | リース総額が安い | レンタル総額は高い |
機種を選べるか | 機種を選びやすい | 機種は選びづらい |
賃貸期間 | 原則として長期間 | 短期間も可能 |
中途解約 | 解約できない場合がある | いつでも解約できる |
審査 | 審査が必要 | 審査なしで利用可能 |
複合機・コピー機をリースできるメーカーを比較!
複合機のリースは需要が高く、販売代理店に応じて豊富なプランが用意されています。
ここでは、おすすめの複合機として以下2つの複合機を紹介します。
- Apeosシリーズ|富士フイルム(旧ゼロックス)
- e-STUDIOシリーズ|東芝
Apeosシリーズ|富士フイルム(旧ゼロックス)
富士フイルムの「Apeosシリーズ」はシンプルな操作感で誰にでも使いやすい複合機です。
モバイル連携で非接触対応やテレワークへの対応もできるため、企業のDX化を推進してくれます。富士フイルムは2021年4月に社名を「富士ゼロックス株式会社」から現在の「富士フイルムビジネスイノベーション株式会社」に変更されました。
代理店によってはゼロックス表記とされていることもあります。
商品名 | 標準価格(税別) |
Apeos C2570 (Model-P) | 1,482,000円 |
Apeos C2570 (Model-PFS) | 2,166,000円 |
Apeos C3070 (Model-P) | 1,573,000円 |
Apeos C3070 (Model-PFS) | 2,257,000円 |
Apeos C3570 (Model-P) | 1,858,000円 |
Apeos C3570 (Model-PFS) | 2,542,000円 |
Apeos C3570 (Model-PFS-2TS) | 2,405,000円 |
Apeos C4570 (Model-PFS) | 2,941,000円 |
Apeos C4570 (Model-PFS-C) | 3,203,000円 |
Apeos C5570 (Model-PFS) | 3,340,000円 |
Apeos C5570 (Model-PFS-2TS) | 3,203,000円 |
Apeos C5570 (Model-PFS-C) | 3,602,000円 |
Apeos C6570 (Model-PFS-C) | 4,503,000円 |
Apeos C7070 (Model-PFS-C) | 4,777,000円 |
e-STUDIOシリーズ|東芝
東芝の「e-STUDIOシリーズ」は使いやすさを追求した機能を搭載した複合機です。
高速で処理できるいSED SSDを採用しているため、大量のコピーやスキャンにも対応しています。
名称 | 本体希望価格 |
e-STUDIO2020AC | 880,000円 |
複合機をリースして業務効率化を進めよう!
コピーやスキャンによる業務の効率化やDXによるペーパーレス対応など、複合機は企業活動に欠かせないビジネスパートナーです。
複合機は1台あたり100万円を超すことも多く、初期費用の負担が多いことがネックです。
リース契約を活用して複合機を調達することで、初期費用を抑えられるほか固定資産の管理が楽になる等のメリットがあります。
お手頃なリース契約を活用して複合機を調達して業務効率化を推進しましょう。