ホームページ作成時の注意点は?やってはいけないことを段階別に解説

初心者がホームページを作成するときやリニューアルを検討している場合、やってはいけないことや注意点が気になるでしょう。
この記事では、ホームページ作成における注意点を、企画・設計から運用に至るまで、段階別に詳しく解説します。
【企画・設計】ホームページ作成における注意点

ホームページを作成するとき、最初の企画・設計段階が非常に重要です。
注意点を踏まえておこなわないと、後々の工程に大きな影響を与え、期待した成果が得られない可能性があります。
ホームページの目的・ターゲットは明確にする
ホームページ作成で成果を出すには、目的とターゲットの明確化が不可欠です。
これらが曖昧だと期待する成果は得られません。
「何のため(例:新規顧客獲得)」「誰に(例:美容意識の高い20代女性)」を具体的に設定しましょう。
これにより、効果的なホームページ設計が可能になります。
具体的な数値目標を設定する
ホームページ作成では、具体的な数値目標を設定しないまま開始しないよう注意しましょう。
目標がないと成果を測れず、改善点も見つけにくくなります。
月間PV数や売上目標などを設定すると、達成状況を把握しやすくなり、戦略を修正できます。
【制作会社選び】ホームページ作成における注意点

ホームページ作成を外部の制作会社に依頼する場合、いくつかの注意点があります。
事前の把握により、制作会社選びの失敗を防ぎ、スムーズなホームページ作成を実現できます。
複数社から見積りをとる
ホームページ制作を外注するときは、複数社から見積もりを取りましょう。
特に、初めて作成する場合、料金やサービス内容の適正さが判断できません。
他社比較や内訳の明確さ、疑問点への丁寧な対応、実績、提案内容などの確認が大切です。
費用のみを基準に制作会社を選定しない
費用は重要な判断材料ですが、それだけで制作会社を選んではいけません。
安さには理由があり、テンプレートの使用や機能制限、サポート体制の不備などある可能性があります。
反対に高価な場合には、予算に見合う価値があるか慎重な判断が必要です。
実績や提案内容、サポート体制などを総合的に比較し、自社に最適な制作会社を選ぶことが大切です。
営業トークを鵜呑みにして契約しない
制作会社の営業トークをすべて鵜呑みにしてしまうのは危険です。
「必ず成果が出ます」「SEO対策は万全です」「業界最安値です」などの言葉は、具体的な根拠がなかったり、自社にとって最適な提案でなかったりする可能性があります。
契約前に、提案内容の実現性やリスクについて、十分に確認することが重要です。
運用体制やサポート内容を確認する
制作会社を選ぶときには、ホームページ公開後の運用体制やサポート内容を確認しましょう。
ホームページは作成後も継続的な更新やメンテナンス、成果を出すための改善活動が不可欠です。
制作会社がどのようなサポート体制を整えているのか、どのような作業をどこまで対応してくれるのかを明確にしておく必要があります。
自社のニーズに合っているかを見極めるられると、ホームページ運用の成功につながります。
【Webサイト構築】ホームページ作成における注意点

Webサイトの構築では、サーバーやドメインの選定、更新のしやすさ、セキュリティ対策、構成案に基づいた制作が重要です。
注意点への対策を疎かにすると、後々の運用で思わぬトラブルに見舞われたり、ユーザーにとって使いにくいWebサイトになったりする可能性があります。
本格的な運用は有料サーバーや独自ドメインを利用する
本格的なホームページ運用を考えている場合、無料サーバーや共有ドメインの利用は避けるべきです。
無料サーバーは、広告が表示されたり、機能が制限されたりすることがあります。
また、共有ドメインは、ほかのサイトとドメイン名を共有するため、自社と関係のない文字列が入ったURLやメールアドレスになってしまい、信頼性に欠けてしまいます。
独自ドメインの取得や有料サーバーの利用を検討すると、ホームページの信頼性や専門性を高められるでしょう。
更新の容易さを考慮して制作方法を選択する
更新のしやすさを考えずにホームページの制作方法を選ぶと、後々負担が大きくなる可能性があります。
専門知識が必要なHTML / CSSでの構築や複雑なシステムは、更新作業に手間とコストがかかります。
結果、情報が古くなりユーザーの信頼を損なう恐れもあるでしょう。
WordPressなどのCMSであれば、専門知識がなくても簡単に更新できます。
自社の運用体制に合った制作方法を選び、シンプルなWebサイト構造を心がけることが大切です。
セキュリティ対策を講じる
Webサイト構築時のセキュリティ対策を怠ると、個人情報漏えいやWebサイト改ざんのリスクが高まります。
SSL証明書の導入、強固なパスワード設定、ソフトウェアの定期更新は最低限実施しましょう。
事前に構成案を作成する
ホームページ制作に着手する前に、構成案を作成することが重要です。
構成案はホームページ全体の設計図であり、どのページにどのような情報を配置するかを示しています。
構成案なしに制作を進めてしまうと、以下の問題が発生する可能性があります。
- ユーザーが情報を探しにくい
- 伝えたい情報が伝わらない
- 制作の手戻りが発生しやすい
作成するときには、ホームページの目的を明確にし、伝えたい情報を洗い出したあと、情報を整理・分類し、ユーザーが迷わないような階層構造を意識しましょう。
【コンテンツ作成】ホームページ作成における注意点

ホームページに掲載するコンテンツを作成するときには、画像の使用や文章盗用、情報確認などの注意点があります。
これらを疎かにすると、思わぬトラブルに発展したり、ユーザーの信頼を損ねたりする可能性があるでしょう。
著作権を確認する
検索エンジンで見つけた画像の安易な使用は、著作権侵害の恐れがあります。
著作権は著作物を保護する権利で、無断利用は原則不可です。
素材サイトの画像も利用規約を確認し、商用利用、加工、クレジット表記、禁止事項を理解したうえで適切に利用しましょう。
ほかのWebサイトの文章を盗用しない
ほかのWebサイトの文章を無断でコピー&ペーストしたり、一部改変して使用したりする行為は著作権侵害にあたります。
発覚すると、損害賠償請求やWebサイト閉鎖、刑事罰の対象となるリスクがあります。
オリジナルの文章を作成するか、引用ルールを守りましょう。
【デザイン】ホームページ作成における注意点

ホームページのデザインは、第一印象を左右する重要な要素です。
しかし、見た目の美しさだけを追求すると、かえってユーザーにとって使いにくいWebサイトになってしまう場合があります。
デザインは個人的な好みや主観だけで決めない
ホームページのデザインを、制作者や企業の好みで決めるのは避けましょう。
主観は、必ずしもターゲットユーザーのニーズに合致しません。
アニメーションによっては、使いにくさを感じさせ、成果を遠ざける可能性があります。
重要なのは「誰に」「何を」伝えたいかを明確にし、最適なデザインを選ぶことです。
ユーザビリティを考慮する
ホームページのデザインは重要ですが、見た目の美しさだけを追求し、ユーザビリティを無視してはいけません。
訪問者が情報を探しにくい、操作しにくいWebサイトは離脱の原因となります。
わかりやすいナビゲーションや直感的な操作性など、ユーザーがストレスなく利用できる設計を心がけましょう。
動画やアニメーションを過度に使用しない
デザイン性を高める動画やアニメーションの多用は、表示速度を低下させ、ユーザー離脱の原因となります。
対策として、ファイルサイズの圧縮や、動画・アニメーションの使用箇所を限定するなどの工夫が必要です。
スマートフォンやタブレット端末に対応させる
スマートフォンやタブレット端末での表示に対応しないホームページは、閲覧しづらくユーザー離脱の原因となります。
また、Googleの検索順位にも悪影響を及ぼす可能性があります。
レスポンシブデザインなどで対応し、モバイルフレンドリーなWebサイトを目指しましょう。
【SEO対策】ホームページ作成における注意点

検索エンジンからの集客を増やすためには、SEO(検索エンジン最適化)対策が不可欠です。
誤った対策は、かえって検索順位を下げてしまう可能性があります。
人為的な被リンクを購入しない、隠しテキストを使用しない
人為的な被リンクの購入や、背景色と同じ色の文字でキーワードを埋め込む隠しテキストの使用は、Googleのガイドラインに違反する行為です。
ペナルティの対象となる可能性があり、検索順位の大幅な下落や、インデックスからの削除といった事態を招きかねません。
キーワードを不自然に多用しない
検索エンジンで上位表示を狙うあまり、特定のキーワードを不自然に多用したコンテンツを作成することは避けてください。
ユーザーにとって読みにくく、検索エンジンからもペナルティを受ける可能性があります。
重要なのは、ユーザーにとって価値のある、自然で読みやすい文章を心がけることです。
重複コンテンツを生成しない
Webサイト内に同じ、または酷似した内容のページが複数あると、検索エンジンの評価が分散し、SEO効果が低下します。
重複を避けるためには、301リダイレクト(URLが恒久的に変更されるときに利用する転送処理)やcanonicalタグ(重複・類似コンテンツの解消に使用されるタグ)を適切に使用することが重要です。
パンくずリストを設置する
パンくずリストは、Webサイトの訪問者が現在どのページにいるのかを視覚的に示す道しるべです。
設置しないと、訪問者はWebサイト内で迷子になりやすく、離脱の原因となります。
ユーザーの利便性向上とSEO効果があるとされ、特に階層が深い大規模サイトでは必須といえます。
画像にalt属性(代替テキスト)を設定する
画像にalt属性(代替テキスト)を設定しないと、検索エンジンが画像内容を理解できず、SEOに悪影響を及ぼす可能性があります。
また、画像が表示されない場合や音声読み上げソフト利用時に、ユーザーが情報を得られません。
画像内容を的確に表すキーワードを設定しましょう。
【運用】ホームページ作成における注意点

ホームページは、公開して終わりではありません。
むしろ、公開してからが本当のスタートといえます。
情報を更新する
ホームページは、情報を更新し続けることが重要です。
古い情報のまま放置すると、以下のリスクがあります。
- ユーザーに管理されていないWebサイトと印象付けられ、信頼を損なう
- 最新情報が得られず、ユーザーが離脱する原因となる
- 検索エンジンからの評価が下がり、検索順位が低下する可能性がある
定期的な情報更新は、ユーザーに価値のあるWebサイトであり続けるために不可欠です。
アクセス解析などを活用した改善をおこなう
機会損失につながらないためにも、ホームページ作成後もアクセス解析ツールでユーザー行動や属性を分析し、改善を続けることが大切です。
現状把握、行動把握、効果測定、モニタリングを通じて課題を発見し、サイト効果を最大化しましょう。
CMSやプラグインをアップデートする
CMSやプラグインのアップデートを怠ると、セキュリティリスクが高まります。
古いバージョンで放置すると、悪意のある第三者からの攻撃を受けやすくなり、Webサイト改ざんや情報漏えいにつながる可能性があります。
定期的なアップデートで、最新の状態を保ちましょう。
ホームページ作成の注意点を踏まえて成功につなげよう

ホームページを作成するときには、段階別の注意点を把握し、対策を講じる必要があります。
とはいえ、初心者や慣れない担当者がすべてを実施するのは難しいでしょう。
そのような場合には、ぜひ株式会社プラストのWEBサイト制作にご依頼ください。
充実のサポート体制のなか、完全オリジナルデザインのホームページを制作いたします。
自分でホームページ制作する方法を解説した記事もご覧ください。