ネイルサロンにおける売上の上げ方は?3つの観点で施策を解説

ネイルサロンの売上には、集客数の増加、顧客単価の向上、リピート率の維持などの要素が影響を与えます。
この記事では、ネイルサロンにおける売上の上げ方を、3つの主要な観点から詳しく解説します。
ネイルサロンにおける売上の上げ方に関わる3つの要素

ネイルサロンにおける売上の上げ方には、以下3つの重要な要素が関わっています。
- 集客
- 客単価
- リピート率
これらの要素を理解し、戦略的に取り組むと、売上アップを目指せます。
ネイルサロンにおける売上の上げ方|集客を増やす

集客を増やすには、誰にサービスを提供したいのかを明確にする必要があります。
ターゲット顧客を定めると、その層に響く効果的な集客戦略を立てられます。
オンラインとオフライン、両方の集客戦略をバランス良く展開し、より多くの顧客を獲得しましょう。
ターゲット顧客の明確化
誰に向けてネイルサロンのサービスを提供するのかを具体的に定めると、効果的な集客施策を展開できます。
ターゲット顧客を明確化せずに闇雲に集客活動をするのでは、顧客を獲得できる可能性は低くなります。
以下のような項目でターゲット顧客を定めましょう。
項目 | 具体的な内容 |
---|---|
年齢層 | 20代、30代、40代など |
職業 | OL、主婦、学生など |
居住地域 | 自店周辺の地域、特定のエリアなど |
ライフスタイル | おしゃれに敏感、トレンド志向、シンプル志向など |
価値観 | 価格重視、品質重視、サービス重視など |
利用シーン | 日常使い、特別な日向けなど |
具体的なペルソナ像の設定は、限られたリソースを効率的に活用し、最大の効果を得られる集客を実現するのに役立ちます。
オンライン集客戦略
デジタル社会が進んでいる現代では、オンラインでの集客が不可欠です。
オンライン集客は、実店舗への来店を促進するだけでなく、サロンの認知度向上にも大きく貢献します。
おすすめの方法は、以下のとおりです。
集客方法 | 概要 |
---|---|
Webサイト | SEO対策により検索エンジンでヒットしやすくなる |
SNS(Instagram、TikTokなど) | 各SNSの特性を活かした情報発信ができる |
Googleビジネスプロフィール | 無料でGoogleマップやGoogle検索にサロン情報を掲載できる |
SEO対策とは、検索エンジンで自社サイトを上位に表示させるための施策です。
たとえば、「地域名+ネイルサロン」といったキーワードで上位表示を目指します。
ネイルサロンにおすすめのSNSの一つが、Instagramです。
Instagramは視覚的に訴求しやすいため、魅力的なネイルデザインの投稿をおこなうとよいでしょう。
Googleビジネスプロフィールは、GoogleマップやGoogle検索でビジネス情報を表示・管理できる無料のツールです。
ネイルサロンの基本情報のほか、写真や口コミなどが掲載できます。
オフライン集客戦略
オフライン集客は、地域密着型のネイルサロンにとって、重要な集客戦略です。
実店舗での集客は、顧客との直接的な関係構築を可能にし、信頼感の醸成につながります。
具体的な方法は、以下のとおりです。
集客方法 | 概要 |
---|---|
チラシ・DM | 地域に限定しつつ、広範囲の顧客層へアプローチできる |
紹介キャンペーン | 既存顧客からの口コミ効果は、信頼感も高い |
イベント出店 | 認知度向上や直接的な接点につながる |
ポスティングや新聞折り込みチラシ、ターゲット層に絞ったDMは、新規顧客獲得に効果的です。
サロンのコンセプト、メニュー、キャンペーン情報などを掲載すると、顧客の興味を引きつけられるでしょう。
また、紹介キャンペーンでは、紹介してくれた顧客と紹介された新規顧客の双方に特典を提供すると、口コミによる集客効果を高められます。
地域のイベントや商業施設などへの出店は、新たな顧客層へのアプローチが可能です。
施術体験やネイルケアアドバイスなどのサービス提供により、サロンの認知度向上につなげられます。
ネイルサロンにおける売上の上げ方|客単価を上げる

ネイルサロンにおける売上アップには、客単価を上げることも重要です。
たとえば、オプションメニューの提案や既存メニュー構成の見直し、物販の活用などがあげられます。
メニュー構成の見直し
既存のメニュー内容や価格設定を見直すと、客単価アップを目指せます。
まずは顧客ニーズを的確に捉え、どのようなサービスが求められているかを分析することが重要です。
ネイルサロンで人気の高いデザインや施術、オプションなどを調査し、それらを基に新たなメニューを開発したり、既存メニューを改良したりします。
原価や市場価格を考慮しながら、適切な価格を設定することが大切です。
セットメニューの提案
セットメニューの効果的な活用は、客単価の向上を図れるうえ、施術時間の短縮や顧客の来店頻度の向上にもつながります。
価格設定は、ジェルネイルとハンドケアなど複数の施術を組み合わせた際に、単品で注文するよりお得になるようにしましょう。
このとき、顧客のニーズを的確に捉え、人気の施術を組み合わせることが大切です。
また、季節感のあるデザインやトレンドを取り入れたセットメニューを提供すると、顧客の興味関心を高めやすくなります。
物販
ネイルサロンにおける売上の上げ方を考える際には、施術以外の収益源である物販にも注目しましょう。
関連商品の販売で、客単価アップを図れます。
物販を初めておこなう場合には、在庫管理の手間がかからず、比較的人気に左右されにくいネイルオイル・ハンドクリーム・ハンドパックなどの定番商品から取り入れる方法がおすすめです。
また、顧客ニーズや季節に合わせた商品展開も売上アップの鍵になります。
夏場はUVカット効果のあるハンドクリーム、冬場は保湿力の高いハンドクリームといったように、季節に合わせた商品を提案すると、顧客の購買意欲を高められます。
なお、物販を成功させるためには、顧客への効果的な商品紹介も重要です。
顧客の興味を引きつけられるよう、施術中に使用した商品の使い心地やメリットを伝えるのもおすすめです。
商品のサンプルを置いて試せるようにしたり、お試しサイズの商品を用意したりするなど、顧客が気軽に手に取れる工夫も考えられます。
技術力向上
ネイルサロンの施術における技術力向上は、顧客満足度を高め、ひいては客単価・リピート率向上に直結する重要な要素です。
高度な技術は、顧客の期待を超えるサービス提供を可能にし、価格競争に陥ることなく、ネイルサロンの価値を高めます。
技術力向上のために、定期的な研修やセミナーに参加したり、ほかのネイリストのネイルデザインを研究したりするのもよいでしょう。
また、顧客からのフィードバックを積極的に収集することも重要です。
施術後の感想や要望の丁寧なヒアリングにより、自身の技術の強み・弱みを客観的に把握し、改善点を明確化できます。
プレミアムサービスの提供
顧客に特別な体験を提供するプレミアムサービスは、客単価アップにつながりやすい施策の一つです。
既存のメニューにオプションを追加する形で提供しましょう。
たとえば、ハンドマッサージやパラフィンパックを追加したり、より高品質なネイルケア用品を使用したりすると、顧客に特別な時間を過ごしてもらえます。
また、顧客一人ひとりの好みに合わせたオーダーメイドネイルチップの制作や、ネイルデザインの相談にじっくりと時間をかけるといったサービスも、プレミアム感を演出することが可能です。
ただし、高すぎる価格設定は顧客の購買意欲を削いでしまうため、付加価値に見合った価格に設定することが重要です。
適切な価格設定をおこない、顧客に納得してサービスを受けてもらえると、客単価アップと顧客満足度の向上を両立できます。
ネイルサロンにおける売上の上げ方|リピート率を上げる

安定した売上増加に欠かせないリピート率を向上するためには、顧客が再来店したくなる仕組みづくりが重要です。
そのためには、顧客満足度の向上や顧客管理の徹底、リピート促進施策などが求められます。
顧客満足度の向上
顧客満足度の向上は、リピート率アップに直結します。
そのためには、施術の質はもちろん、接客やサロンの雰囲気も重要です。
顧客が何を求めているかを理解し、期待を超えるサービスを提供すると、顧客満足度を高められます。
顧客がネイルサロンに求めるものは、以下のとおりです。
- 施術の質:丁寧な施術、持ちが良い、美しい仕上がり
- 接客:丁寧な対応、親身なカウンセリング、気持ちの良い会話
- サロンの雰囲気:清潔感、リラックスできる空間、BGM
- その他:予約の取りやすさ、立地の良さ、価格設定
これらの項目を満たせるほど、顧客は満足しやすく、リピートにつながります。
顧客管理の徹底
顧客情報を適切に管理すると、顧客一人ひとりのニーズに合わせたサービス提供が可能になり、顧客満足度を高められます。
顧客情報をデータベース化し、以下の内容を記録しておくことが大切です。
- 顧客の基本情報(氏名、連絡先、誕生日など)
- 過去の施術内容
- 来店頻度
- アレルギーの有無
- 好みのネイルデザイン
- 会話の内容など
顧客管理システムや顧客管理ツールなどを活用すると、効率的に情報を整理・分析できます。
蓄積したデータの分析により、顧客の傾向やニーズを把握でき、ターゲットを絞ったキャンペーンや新メニュー開発に役立てられます。
ネイルサロンの顧客管理方法については、以下の記事も参考にしてください。
ネイルサロンの顧客管理を効率化!システム導入のメリット・デメリット、選び方
リピート促進施策
リピート率を高めるには、顧客に「また来たい」と思わせるための工夫が必要です。
たとえば、ポイントカード、クーポン、DMなどで再来店を促せます。
ポイントカードは、顧客にとって達成しやすい目標を設定すると、再来店の動機付けにつながります。
一度足が遠のいてしまうと再来店しづらくなる顧客も多いため、早めにネイルサロンのファンになってもらうための施策を実施しましょう。
アフターフォロー
アフターフォローは、顧客維持、ひいては売上向上に欠かせません。
具体的なステップは、以下のとおりです。
ステップ | 方法 | 例 |
---|---|---|
1.感謝の気持ちを伝える | 電話、メール、LINE、アプリなど顧客に合わせた方法で、来店への感謝と施術に関する質問をおこなう | 「ご来店ありがとうございました。何か気になる点やご不明な点はございませんか?」 |
2.保証期間を設けている場合はその旨を伝える | LINEやメール、アプリなどで保証期間や無料お直し期間を伝え、顧客に安心感を与える | 「施術後2週間は保証期間です。もし気になる点があれば無料でお直しいたしますので、お気軽にご連絡ください。」 |
3.再来店を促すメッセージを送る | LINE、メール、アプリなどで、施術後の状態を確認するメッセージとともに再来店を促す | 「そろそろ扱いづらくなってきていませんか?ご予約はこちらからどうぞ。」 |
これらのステップを踏むと、顧客はサロンに誠意を感じ、信頼関係が深まりやすくなります。
再来店率の向上、ひいては来店サイクルの短縮につながるでしょう。
ネイルサロンのリピート率を改善する方法は、以下の記事でも詳しく解説しています。
ネイルサロンのリピート率を改善する方法は?選ばれない理由や成功事例を紹介
売上の上げ方3つの要素で安定したネイルサロン経営を目指そう

ネイルサロンにおける売上の上げ方には、集客を増やす、客単価を上げる、リピート率を上げる、という3つの要素が関与しています。
これらの要素を効果的に組み合わせ、それぞれの施策を計画的に実行していくことが、長期的な売上向上、ひいては安定したネイルサロン経営に不可欠です。
限られた見込客数のなかで顧客化を図り、売上を最大化するためには、新規顧客をリピーター、そしてお得意様へと育てる「お客様育成フロー」が重要です。
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