ホームページ制作を外注する場合の相場費用は?費用の内訳やコストを抑える方法を解説
現代では、サービスや商品を知るためには必ずと言ってよいほど、インターネットを使って検索します。
その際に自社のホームページがあるとないとでは集客に大きな違いがあるのです。
ホームページ制作を他社に外注するのはインターネットマーケティングにおいても非常に効果的ですが、外注にはどのくらいの費用がかかるのか気になる方は多いでしょう。
この記事では、ホームページ制作を外注するにあたっての費用相場について解説します。
費用の内訳や外注する場合のメリット・デメリットについても詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてください。
ホームページ制作の必要性とは?
まず、企業は自社のホームページを作るべきなのか、ホームページを制作する目的や必要性を説明していきます。
新規顧客獲得に繋がる
ホームページを開設すると、インターネット経由での集客が可能です。
ネット上で自社のホームページが検索で上位表示されるようになると、ホームページにアクセスする人が増え、新規顧客獲得に繋がります。
商品やサービスの名前を知らなくても、特徴となるキーワードを検索することでホームページにアクセスしてもらえるかもしれません。
ですから、ホームページを運用するだけで、こちらからアクションを起こさなくても新規顧客を獲得できる可能性があるのです。
集客や売上アップに繋がる
ホームページを運用すると、顕在顧客だけでなく潜在顧客の集客にも繋がります。
つまり、自社の商品やサービスを全く知らない層に対してニーズを自覚させ、自社に結び付けられる可能性があるのです。
集客率や売上げをアップさせるためには、商品やサービスのアピールをするのはもちろん、より多くの人に認知してもらうのが重要です。
そのため、自社を全く知らない層に対してもアプローチできるホームページの役割は大きいでしょう。
顕在顧客・・・自社の商品を認知しているだけでなく、自身のニーズも理解している顧客(自社の商品を何度か購入している層も含む)
潜在顧客・・・商品やサービスの存在を知らないものの、必要性を感じた場合に購入する可能性が高い顧客層
会社の安心感や信頼感が得られる
ホームページは会社や個人にとっては自己紹介ができる、言わば「名刺」のような存在です。
何かを調べようと思った時にインターネットで検索する時代に、ホームページが存在しなければ「この会社を信用しても良いのだろうか」と不安を抱かせてしまうかもしれません。
一方で、会社のホームページには事業内容や会社情報が記載されているのが一般的で、問い合わせ窓口も存在するため、ユーザーからの安心感や信頼感を獲得できるでしょう。
求人募集に利用できる
より良い会社を作るためには、優秀な人材を採用する必要がありますが、少子高齢化が進む現代では人材の確保が非常に難しくなっています。
求人サイトに掲載するのも勿論大切ですが、自社のホームページの方が会社の魅力や豊富な情報を分かりやすく掲載できるため、より伝わりやすくなるでしょう。
また、ホームページ上で求人ページを設けると、同業他社と差がつき、社員採用に繋げられます。
ホームページ制作は外注するべき?
集客を望む会社にとってのホームページの重要性をご理解いただけたかと思います。
ですが、いざホームページ制作に進もうとなった時に悩むのは、自社で制作するか制作会社に依頼するかではないでしょうか。
そこで、ホームページを外注するメリットとデメリットをご紹介しますので、判断の材料にしてください。
ホームページ制作を外注するメリット
ホームページ制作を外注する主なメリットはこちらです。
- 一定のクオリティのホームページが期待できる
- 本業に集中できる
- セキュリティ面で安心できる
詳しく説明しますので、外注するか迷われている方はぜひ参考にしてください。
一定のクオリティのホームページが期待できる
専門的な知識やノウハウを持った人材がホームページ制作を担当するため、一定のクオリティのホームページが期待できるでしょう。
ホームページ制作を自社で行う場合、そのような専門的な知識を持った人がいなければ、簡素で手作り感のある仕上がりになってしまいがちです。
クオリティの高いホームページを作れば、サイトに訪れた人に対して商品やサービスの魅力が伝わりやすくなります。
本業に集中できる
自社でホームページ制作を行う場合、本来の業務と両立させる必要があります。
ですが、他社に依頼すれば本業のみに集中できるのです。
社員の負担が軽減させられるほか、自社のコア業務に専念できれば、業績向上や業務効率化、生産性向上、企業価値の向上など、様々な効果が得られるでしょう。
セキュリティ面で安心できる
ホームページ制作会社はセキュリティ面での専門的な知識を持っているのが一般的です。
Webサイトのセキュリティ対策が万全であれば、ウイルスの侵入やWebサイトの改ざんによる情報漏洩を防ぐことができるでしょう。
ホームページ制作を外注するデメリット
ホームページ制作を外注するのには、以下のデメリットも考えられます。
- 外注費用がかかる
- 更新や変更が簡単ではない
詳しく説明しますので、メリット・デメリットをよく比較して自社のニーズに合った方法でホームページ制作を行いましょう。
外注費用がかかる
ホームページ制作を外注する場合、当然ですが費用がかかります。
サイトのボリュームやシステムによって価格は変動しますが、安くても数十万、高ければ数百万かかる場合もあるので注意しましょう。
また、ホームページを長期的に運用する場合、ホームページの更新費用や運用・保守にかかる費用など、月々のランニングコストが必要になる可能性があります。
制作費以外にどのくらいの費用が必要になるのか確認しておかなければなりません。
更新や変更が簡単ではない
通常は時間の経過とともにホームページの内容も新しいものに更新していくべきです。
しかし、外注すると、自社で更新・変更が上手くできず、古い状態のままというケースも多くあります。
また、依頼する会社によっては更新や変更に追加費用がかかる場合もあるので、自分たちでどこまで更新ができるのか、追加費用がかかるのかについて知っておく必要があるでしょう。
ホームページ制作の費用相場は?
ホームページ制作を制作会社に依頼するうえで気になるのは費用面ではないでしょうか。
外注する場合の費用相場はウェブサイトの要件やページ数などによっても変動しますが、以下のようになっています。
- 小~中規模:約10万円~300万円
- 大規模:約100万円~500万円
ホームページ制作費用の内訳
ホームページ制作を外注すると、場合によっては100万円以上の費用がかかる可能性があります。
単にホームページ制作といっても、そのためには様々な要素が必要になるのです。
ホームページ制作の費用の主な内訳は以下の通りです。
- 企画費用
- ディレクション費用
- ホームページ設計費用
- システム構築費用
- マーケティング・SEO対策費用
- コーディング費用
- デザイン費用
- 撮影費用
各項目の具体的な内容を解説します。
企画費用
ホームページ全体の企画を考える費用です。
依頼する会社からの要望を聞き、現状の分析を行なってホームページのコンセプトなどを決めていきます。
ホームページの方向性を決めておくと理想に近づきやすくなるので、重要な工程となります。
ディレクション費用
ディレクション費は、Webディレクターが行う進行管理に対する費用です。
ホームページ制作においては、デザイナーやエンジニア、ライター、カメラマンなど、各分野のスペシャリストが集結して1つのプロジェクトを進めます。
そのうえで必要な制作チームの指導や進行管理費用となり、プロジェクトの規模が大きいほど費用が高くなる傾向にあります。
ホームページ設計費用
サイトマップ(構成)やワイヤーフレーム(設計図)など、ホームページ制作の設計を行うための費用です。
制作するページ数が少なければ、費用を抑えられるでしょう。
システム構築費用
ホームページに様々な機能を付けるための費用です。
ホームページでよく見かける「お問い合わせフォーム」や「検索機能」もこの工程に該当します。
独自のWebサービスや専門的な機能の構築であれば費用が高額になります。
マーケティング・SEO対策費用
SEO対策とは、Webページを検索結果に上位表示させ、流入を増やすために実施する、Webマーケティングには欠かせない施策です。
主な対策内容としては以下が挙げられます。
- ホームページのアクセス解析
- 競合サイト分析
- キーワード設計
- リスティング広告 など
持続的な対策が必要で、毎月費用が発生する場合があるので注意しましょう。
コーディング費用
HTML・CSS・JavaScriptなどのプログラミング言語を活用してホームページのコーディングを行い、制作したデザインをブラウザで見える形にするための費用です。
これによりサイト表示時のパフォーマンスが上がり、検索エンジンで上位に表示される可能性が増えて集客効果を高めるためには欠かせない工程となります。
制作会社に依頼する場合は、制作が円滑に進むように、Webサイトでの目的を明確に伝える必要があるのです。
デザイン費用
ホームページ上での各ページのデザイン制作にかかる費用です。
一般的には、規模が大きいWebサイトほど、サイトのページ数が多くなり、制作費用の相場も高額になります。
また、有名なデザイナーに依頼すると、費用が高額になる傾向にあります。
撮影費用
ホームページに掲載する写真や動画の撮影を依頼する場合にかかる費用です。
クオリティの高い写真や動画を掲載できれば、会社のイメージアップにも繋がります。
すでに写真を持っている場合は提供が可能であるため、費用が抑えられる項目です。
ホームページ制作費用は依頼先によっても変わる
ホームページの制作費用は依頼先によっても大きく変動します。
代表的な依頼先は以下の3つです。
- ホームページ制作会社
- 広告代理店
- フリーランス
詳しく説明しますので、それぞれの特徴や強みをおさえて、自社のニーズに合った依頼先を選択しましょう。
1.ホームページ制作会社:約10万円〜500万円
ホームページ制作会社は豊富な実績があり、専門的な知識やノウハウがあるため、安心して依頼できるのがメリットです。
費用面に関しては小・中規模と大規模によって大きく差が生じます。
大規模な制作会社は費用が高いぶん、充実したコンテンツや手厚いサポートが期待でき、小・中規模の制作会社では比較的費用を抑えてホームページの制作ができるでしょう。
【ホームページ制作会社に依頼するメリット】
- 制作実績が豊富
- クオリティが安定している
- 安心感がある
2.広告代理店:約100万円
広告代理店は、広告の企画立案から運用代行を主軸としてホームページ制作を行います。
制作の他にブランディングや集客などの広告活動を代行してくれるため、集客を重視したい場合に向いているでしょう。
広告代理店に依頼した場合、ホームページの制作自体は、制作会社に外注している場合がほとんどで、手数料が上乗せされて費用がかさんでしまうケースも多いです。
【広告代理店に依頼するメリット】
- 集客効果が期待できる
- 自社のニーズに合った制作会社を紹介してもらえる
3.フリーランス:約10万円〜
フリーランスは、会社や団体に属さず、個人で契約する人を指します。
会社を通さないため、制作会社や広告代理店よりも安価で制作できるケースが多いです。
ただし、ホームページ制作のスキルや制作費用は個人によって大きく差があるため、誰に依頼するか社内で十分検討する必要があります。
【フリーランスに依頼するメリット】
- 比較的安く依頼できる
- 要望を伝えやすい
- 個性のあるホームページが期待できる
ホームページの制作費用を安くする方法
ホームページ制作の外注はランニングコストがかかってしまう点で敬遠してしまう会社も少なくありません。
そこで、少しでも費用を抑えたい場合に、ホームページの制作費用を抑えるコツをご紹介します。
複数の会社に見積もりを依頼する
費用を抑えるには、複数のホームページ制作会社から相見積を取って比較検討する必要があります。
ただし、見積もりの金額だけで判断してしまうと、クオリティの低いホームページになったり、追加費用がかかって結局高額な費用を請求されたりといった失敗例もあるので気をつけましょう。
そのため、金額だけでなく具体的な内容をしっかり確認するようにしてください。
不要な項目を除外する
ホームページでやりたい事が多過ぎると、プログラムやシステムとの連携が絡むため、どうしても見積りの金額が高くなってしまいます。
自社にとって必要な項目なのかを見極め、不要な項目を除外すると費用が抑えられます。
また、デザインの素材を自社で用意したり、運営・維持・管理を自社で負担したりと、作業の一部を自社で行うのであれば、その項目を見積書から除外できるでしょう。
ホームページ制作の相場を知って自社に合った依頼をしよう
ホームページ制作を外注すると、費用はかかりますが、業界やターゲット層に効果の高いサイトができ、集客や売上アップに繋げられます。
あらかじめ、自社の目的やコンセプトを明確にして外注先に伝えると、理想のサイトに近づくはずです。
ぜひこの記事を読んで外注先をうまく活用し、自社のニーズに合ったホームページを完成させましょう。