見積りを取る前に知っておこう!バナー制作の費用相場と費用を抑えるポイント
バナー制作の費用は数千円~数十万円と内容によって幅もあり、依頼先によってもさまざまです。
- バナー制作費用の予算はどのくらいなのか
- 依頼はフリーランスと制作会社どちらが良いか
バナー制作を外注する際にはクオリティと同じくらい費用も気になるところです。
この記事では、バナー制作を依頼する前にバナーの種類やサイズによって費用はどのくらいみておくべきか分かる相場や費用を抑えるポイントについて解説しています。
バナー制作を依頼するならまずは見積りを取ろう
バナー制作を外注する際は良さそうな依頼先を見つけたら、まずは見積を依頼してみましょう。
ある程度の相場があっても、具体的な内容は依頼先によって異なります。
また、ホームページに料金表の記載があったとしても、詳細は実際に確認してみなければ分からないことがあります。
見積りは3社くらいから相見積もりを取りましょう
見積りを依頼すると決めたら、最低3社からは相見積りを取りましょう。
3社くらいから比較するのか検討しやすいです。
見積りを判断するために相場を知っておく
依頼先は単純に価格だけが決め手になるものではありません。
自社のイメージと合うか、担当者との相性なども大事です。
しかし、見積りの内容を判断するためには、相場感を把握しておくことが大切です。
次の項目から解説するバナー制作に関するさまざまな相場を参考にしてみてください。
バナー広告の種類と制作費用相場
バナー広告には複数の種類があります。
それぞれのバナーについて、特徴と費用相場を解説します。
静止画バナー
静止画バナーとは、「写真」「イラスト」「文字」など静止した素材で作られたバナーのことです。
一般的にWEBサイトやSNSのバナー広告として掲載するのに視覚的な効果を高める目的で使用されています。
サイズ違いのバナーをたくさん制作されることが多いという特徴があります。
制作の費用相場は約3,000円~1万円程度ですが、バナーのサイズが大きくなるにつれて費用が高くなります。
ボタンリンクバナー
ボタンリンクバナーとは、WEBサイトやSNSのコンテンツの中で見かける「詳細はこちら」「こちらをクリック」などと文字によってアクションを促すバナーです。
制作の費用相場は1500円~とリーズナブルですが、クリックを誘導するためのデザインや色彩、配置などが重要です。
そのため、制作者のセンスやノウハウ、スキルが試されるバナーともいえます。
動画広告バナー
動画広告バナーは、SNSに広告を掲載するときに使われるバナーです。
バナー上に動画の再生ボタンが設置してあり、15~30秒程度の動画を流すものが主流です。
制作の費用相場は3万円~100万円と幅があります。
費用に幅があるのは、動画制作にかかる工数やクオリティ、演出やキャスティングなどによって費用が大きく異なるからです。
GIFアニメバナー
GIFアニメバナーは、静止画と動画の中間の形式にあたります。
静止画をパラパラ漫画のようにつなぎ合わせて表示させて制作します。
ただの静止画のものよりも動きがある分ユーザーの目を引きやすいため、狭い広告スペースでも存在感をアピールできます。
制作の費用相場は7000円~8000円程度ですが、コマ数や動きのパターンが多くなると1万円以上になるケースもあります。
FLASHアニメーションバナー
FLASHアニメーションバナーは、Adobe FLASHを使ったバナーです。
しかし、Adobe FLASHは2020年にサポートが終了しているため、2021年以降はGoogleが推奨している「HTML5バナー」の普及が代替品として進んでいます。
動画広告バナーと変わりない滑らかな動画ができますが、FLASHの再生環境がないと視聴できないのが難点で、注意が必要です。
制作の費用相場は2万円程度です。
バナーサイズ別の制作費用相場
バナーはサイズによっても制作費用が異なります。
バナーサイズ | 費用相場 |
---|---|
極小 | 1,000〜3,000円 |
小 | 4,000〜5,000円 |
中 | 5,000〜9,000円 |
大 | 6,000円〜1万円 |
バナーのサイズや費用について詳細を解説していきます。
極小サイズ
極小サイズとは300px以下のバナーを指します。
制作の費用相場は1,000円~3,000円でスマートフォン用の小さなサイズのバナー広告などに使用されています。
横長の長方形 | 133px×55px |
長方形 | 120px×60px |
正方形 | 200px×200px |
小サイズ
小サイズのバナーとは500px以下のもので、WEBサイトのサイドバーやヘッダー、フッダーに表示される広告に使用されます。
制作の費用相場は、4,000円~5,000円です。
横長の長方形 | 300px×50px |
長方形 | 300px×250px |
正方形 | 200px×200px |
中サイズ
中サイズのバナーは900px以下のもので、コンテンツの文章の間やパソコンやタブレッドなどに表示される広告に使われています。
制作の費用相場は5,000円~9,000円です。
横長の長方形 | 728px×90px |
長方形 | 120px×600px |
正方形 | 300px×600px |
大サイズ
大サイズのバナーは1500px程度のもので、サイドバー型の広告やトップページに表示される広告などがこれにあたります。
制作の費用相場は、6,000円~1万円程度です。
横長の長方形 | 970px×250px |
長方形 | 300px×1050px |
正方形 | 1200px×628px |
バナー制作にかかるデザイン以外の制作費用相場
バナー制作にかかる費用の内訳について解説します。
費用の種類と相場は以下のとおりです。
費用の種類 | 費用の相場 |
---|---|
ディレクション費・制作管理費 | 制作費全体の10〜20% |
素材費用 | 必要に応じて |
撮影費用 | 2~3カットの撮影で2000~3000円 2時間で2~3万円程度 |
修正費 | デザイン費の10%程度 |
オプション費用 | 必要に応じて |
ディレクション費
ディレクション・制作管理費とは、バナー制作の進行管理や品質のチェックのためにかかる費用です。
バナー制作に複数のタスクが平行する場合や複数人でプロジェクトを行う場合に発生するものです。
費用の相場は制作費全体のおよそ10~20%(数万円程度)で、デザイン費用に含まれている場合もあります。
素材費
素材費とは、バナー制作に有料素材を使用した場合の費用です。
素材費用を負担してくれる制作会社もありますが、発注側が自己負担するというケースも少なくありません。
利用するサービスによって素材の価格もさまざまですが、高くても1点につき300円程度でしょう。
撮影費
バナーに載せる商品や人物の写真を撮影する場合、別途撮影費用が発生します。
ただし、撮影に関しては制作会社によっては対応していないことがあります。
その場合はバナー制作の依頼とは別に撮影が必要になります。
撮影にかかる費用の目安は以下の2とおりのケースがあります。
- 商品1点につき2~3カットの撮影で2000~3000円
- カット数ではなく時間制で2時間で2~3万円程度
モデルを使用する場合はさらに費用が高くなると考えてください。
修正費
修正費は2回程度までであれば、予め制作費に含まれているケースが多いです。
しかし、別途請求されるケースもあります。
その場合はデザイン費の10%程度が目安です。
オプション費用
制作には別途オプションが用意されていることがあります。
例えば、コピーライティングを依頼する場合などで、表立って明示されていないことが多いです。
また、費用は1万円以上かかるケースも少なくないので、注意しましょう。
依頼先による制作費用相場の違い
バナー制作の依頼先には次のパターンがあります。
- フリーランスに依頼
- 制作会社に依頼
次の項目でそれぞれの場合の制作費用相場を紹介します。
フリーランスの費用相場
フリーランスの制作費用相場はこちらです。
バナーの種類 | 費用相場 |
---|---|
静止画バナー | 3,000~5,000円 |
ボタンリンクバナー | 1,000円~ |
動画広告バナー | 数万円 (動画の長さやクオリティによって異なります) |
GIFアニメバナー | 1万円前後 |
FLASHアニメーションバナー | 2万円前後 |
制作会社の費用相場
制作会社に依頼した場合の制作費用相場はこちらです。
バナーの種類 | 費用相場 |
---|---|
静止画バナー | 2,500~8,000円 |
ボタンリンクバナー | 1,500円~ |
動画広告バナー | 3万~100万円 (動画の長さやクオリティによって異なります) |
GIFアニメバナー | 4,000~1万5,000円 |
FLASHアニメーションバナー | 5,000~6万円 |
フリーランスと制作会社それぞれのメリット・デメリット
バナー制作をフリーランスに任せるか、制作会社に任せるかどちらにしてもメリット・デメリットがあります。
それぞれのメリット・デメリットをまとめましたので、依頼先を決める際の参考にしてみてください。
フリーランスに依頼する【メリット】
フリーランスにバナー制作を依頼するメリットは次の4つです。
- スキルと経験
└ 専門的なスキルと経験を持っているため、高品質なバナーが見込める - コスト削減
└制作費だけを請求するので、人件費などの費用負担がないので、コスト削減ができる - 納期の短縮
└仕事量スケジュールを調整をしているため、納期の短縮が期待できる - 連絡のしやすさ
└コミュニケーションが取りやすく、修正依頼などがしやすい
フリーランスに依頼する【デメリット】
フリーランスにバナー制作を依頼するデメリットは次の3つです。
- 品質が不安定
└ フリーランスの力量に左右されるので、品質の保証ができない - 保証のなさ
└作品の保証や責任を負わない可能性がある - 納期の遅れ
└ 仕事量に応じてスケジュールを調整できる一方、納期の遅れが発生することがある
制作会社に依頼する【メリット】
制作会社に依頼するメリットは次の4つになります。
- 品質の保証
└ 専門的なスタッフが在籍している上、多くの実績により品質の保証が期待できる
さまざまな人材が豊富なので幅広いジャンルの依頼に対応できる - 効率のいいコミュニケーション
└専門的なコミュニケーションや折衝などが効率よくスムーズにできる - 納期の確保
└ 企業としての責任がかかっているため、納期の厳守が期待できる - 技術的なサポート
└ 専門的なスタッフが揃っているので、技術的な問題にも対応ができる
制作会社に依頼する【デメリット】
制作会社に依頼するデメリットは次の2つになります。
- 費用が高い
└企業に依頼した場合、フリーランスよりも高額な費用がかかる - 柔軟性がない
└固定的な手法や手順があるなど変更やカスタマイズに柔軟な対応ができない
バナー制作を外注するメリット
バナー制作には専門知識に加え、センスやノウハウが必要です。
それらを踏まえた上でバナー制作を外注するメリットを2つ紹介します。
- 短納期でクオリティの高いバナーができる
- 第三者の目線で訴求効果の高いバナーを得られる
短納期でクオリティの高いバナーを入手できる
プロにバナー制作を依頼するメリットは短期間でクオリティの高いバナーを作ってもらえることです。
自社で専門的なスキルの高い人材や必要な設備などを揃えなくても良いところも事業主にとって大きな利点です。
プロに依頼すればクリック率やデザイン性などを兼ね備えたバナーが期待できます。
第三者の目線で訴求効果の高いバナーを作成できる
バナー制作はセンスや新しい発想や感性などが必要とされるクリエイティブな仕事です。
プロに依頼することで、バナーのマンネリ化を避けることができます。
第三者ならではの視点を活かしたターゲットへの訴求力の高いバナーを得られるでしょう。
バナー制作費用を抑えるポイント
バナー制作はクオリティの高いものを、なるべく費用は抑えて行いたいものです。
ここでは、バナーの制作費用をなるべく抑えるポイントを3つ紹介します。
必要な素材を用意しておく
バナー制作を依頼する際に、必要な素材を発注側で用意しておくことで制作費から素材の費用をカットできます。
また、素材を探す時間など制作側の作業工程を減らすことができます。
その分クリエイティブな作業に専念してもらえるのでクオリティも期待できます。
デザイン案を用意しておく
デザイン案を用意しておくと、制作側にイメージを伝えやすくなります。
依頼側の意図や好み、希望を明確に提示できれば、大きなズレを避けられます。
そうすることで修正などが発生しにくくなるので、納期が早くなる可能性があります。
納期に余裕を持たせる
納期までの期間がタイトな場合と十分なゆとりがあるのとでは、制作にかかる費用に大きな違いがあります。
実際、納期までの日数によって明確に費用の違いを提示しているところもあります。
納期に余裕を持たせて依頼すると費用が抑えられるポイントです。
見積りの時点で納期によって費用に変動があるのかを確認しておくことをおすすめします。
バナー制作費が高くなるケース
バナー制作の費用が高くなるケースについて解説します。
割高にならないように注意しましょう。
凝ったデザインや素材を使う場合
複雑なデザインにしたり、GIFやCGアニメーションなど特別な演出を加えたりとデザインを凝ったものにするほど、制作費用は高くなります。
予算を抑えたい場合は、デザインをなるべくシンプルにした方がよいでしょう。
また、同じ素材を使ったり、アニメーションでもコマ数を少なくしたりするとコストカットにつながります。
修正回数が多くなり追加料金がかかった場合
修正は1~2回であれば予め費用に組み込まれている場合が多いです。
しかし、修正回数が多くなってくると、内容や回数に応じて追加料金が発生することになります。
修正が多くならないように、打ち合わせの時点でイメージや希望にズレが生じないように綿密に行いましょう。
まとめ
バナー制作を依頼する際は、良さそうな依頼先をいくつか選定したら相見積りをとり、最適な依頼先を選定することが重要です。
今回紹介した制作費用の相場を把握することで、予算を決めやすくなるほか、見積りの内容を判断しやすくなります。
バナーが自社の売上や顧客獲得に確実な成果をもたらすように、最適な依頼先をみつけましょう。