ユニクロに学ぶO2O！活用事例や成功させるためのポイントを解説

2024年7月8日

ユニクロは、O2Oを活用することによって、ユーザーへ強いブランドイメージを刷り込むことに成功しています。

そして実店舗をもつ企業が、オンラインからの価値提供によって来店・購買を促せると、自社の独自の強みにつながります。

この記事では「ユニクロのO2O活用事例や成功させるためのポイント」を詳しく紹介します。また、O2Oの概要や課題まで解説しているため、ぜひ最後までご覧ください。

O2Oとは

O2O(Online to Offline)とは、オンラインでの施策でオフラインへの結果につなげる手法を指します。

具体的には、実店舗を持つ飲食店や小売店が「Web上で割引クーポン」や「サービスチケット」などを提供し、来店・購買を促すことです。

ほかにも、位置情報を連動したサービスによって、店舗認知や来店の促進をおこなう取り組みもあります。

また、アプリを使って既存顧客との関係を維持するためのリテンション施策をおこなうのもO2Oです。

近年、スマートフォンの保有率が増加していく中で、ソーシャルネットワーキングサービスを、主に「知りたい情報を探す」といった目的で利用する方が増えています。

O2O施策の需要が高まっているため、オンライン上での施策強化が必要です。

ユニクロは、自社アプリを用いてO2O施策に取り組んでいます。

アプリ利用者には、店舗で利用できる割引クーポンを発行したり、プッシュ通知でクーポンやセール情報をお知らせしたりして来店を促しています。

また、店舗の在庫情報を確認できる機能があり、事前に欲しい商品の在庫情報をオンラインで確認してから来店が可能です。

店舗を訪れた際に「欲しい商品のサイズやカラーがない…」といった事態になると、以降の来店意欲が削がれる原因につながります。

しかし、リアルタイムで在庫情報をチェックできれば、モチベーションを維持して実店舗に誘導でき、売上に結びつきやすくなります。

O2Oの課題として、「リピート・ファン化を目指す」「売上を伸ばす」「来店数を増やす」などがあります。

クーポン配布によって一時的な集客は可能ですが、リピートして来店してもらうには「再来店クーポンを発行する」といった別の施策が必要です。

また、クーポン利用前提での来店や、消費者が事前リサーチで必要なものしか買ってもらえない場合は、客単価を上げにくいです。

そのため、O2O施策は単発では終わらず、継続して別の施策を考える必要があることを心得ておきましょう。

O2Oを成功させるためのポイントは、以下の3つです。

O2Oを成功させるには、ユーザー目線で施策を立てるのが重要です。企業側の視点では、オンラインとオフラインの施策は別物になります。

しかし、利用するユーザーにとっては「企業ブランドでの購買体験」として一括りにされます。

そのため、オンラインとオフラインを分けようとするあまり、顧客にスムーズな購買体験を提供できなくなるケースは、O2Oのよくある失敗例です。

商品の購買の流れとして、顧客が商品を認知してから興味を持った商品の購入に至ります。

加えて、商品を購入した後の口コミを拡散するまでの流れまで整理する必要があるため、一連の流れに沿って顧客視点で施策を立てていきましょう。

O2Oマーケティングでは、リピーター・ファン化を目指すのも重要です。

O2Oの主な目的は「新規顧客の獲得」ですが、一方で、同時にリピーターの育成もおこなわないと、中長期的な売上の安定は見込めません。

そのため、既存顧客の利便性を向上させる目的の「オムニチャネル戦略」をうまく組み合わせて、新規顧客のファン化やリピート率の向上を目指すのが大切です。

O2Oにおけるオンライン施策は、Web広告からSNSのアカウント運用、ECサイトの開設まで多岐にわたるため、データ分析と改善し、繰り返し再検証が求められます。

データの蓄積は必要ですが、施策の数が増えると、効果測定が後回しになりがちになるため、施策と効果測定は必ずセットで実施が必要です。

また、効果測定はあらかじめ決めた条件を統一しておこなうのが重要です。たとえば、クーポン配布の施策の場合は、異なる時間で同じクーポンを配布します。

そして、配布する際にクーポンの内容まで変えてしまうと、クーポンの内容と配布した時間帯のどちらが悪かったのか判断できません。

O2O施策を立案する際に、あらかじめ効果測定ができる仕組みを整え、効果的な施策がわかってから注力すると、パフォーマンスが改善されていきます。

この記事では「ユニクロのO2O活用事例や成功させるためのポイント」を詳しく紹介しました。

ユニクロでは、アプリで割引クーポンの提供や店舗の商品の在庫情報が確認可能などのO2O施策をおこなっています。

たとえば、もし顧客が欲しい商品が店頭にない場合、購入を諦めてしまうだけでなく。以降の来店意欲が削がれる原因となります。

そのため、商品の在庫情報がオンラインで確認できるサービスは、ユーザー目線で施策を立てられており、O2Oの活用事例として見事に成功しています。

とくに、潜在ニーズを満たし実店舗への集客を強化したい企業は、この記事を参考にしてみてください。

コラム - ユニクロに学ぶO2O！活用事例や成功させるためのポイントを解説